フルエアロ製作記-01   Full aero Production record

ガラスマットを貼り込みます。
ですが、ガムテープで仮固定しているとは云っても、
FRPの細切れは動いてしまうのと、表側からでは脱泡
ができないため、この時点ではあくまで仮接合です。
慎重にやってます。

ついに長年の夢だったプライベートガレージを手にいれました!! いや、賃貸ですが。。
これから約1年(希望的観測)かけて、今まで頭の中にだけ描いてきた理想のボディを創り上げて
いこうと思っています。
このコンテンツは、ほぼリアルタイムで進んでいくので更新は遅れます。本業も忙しいため、なかなか
進まないかと思いますが、興味のある方はたまに覗いてやってください。
今回は、埋め殺しのワンオフエアロではなく、型取りしての販売も視野に入れています。
車のデザインは、人それぞれ好みは違うので、私個人だけではなく、是非ともみなさんのご意見も
お聞かせください。批判や激励等あるかと思いますが、長い目で生暖かく見守ってあげてください。
それでは、長期プロジェクトの始まりです。
 
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作業用倉庫…もとい、プライベートガレージ…ここのオーナーさんがとても良い方で、こういう創作意欲
のある人に借りて欲しかったとのこと。文句無しの最高のガレージです!

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顔をさらすのは好ましい事ではないのですが、このくらいなら良いでしょうか?

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まだ必要な物はたくさんありますが、必要に合わせて徐々に揃えていきます。

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フロントバンパーは何度も交換しているので楽でした。但し、Fバンパーとフェンダーをつないでいる
2本のボルトはめんどくさいですね。。手が入らない、狭い、ケガをする の素敵な三拍子です。

▲2008,08,25
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アッパーリテーナーを固定している、樹脂で出来た「クリップ」という名称の固定クリップが問題。
(2ピース構成で、ネジ部を締めると下のカサ部が開き抜けなくなる)
いくらネジ部をゆるめても上がってこない。。(カサ部が閉じない)
ので、金ノコで8個すべて切り飛ばしました。。

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オモテにネジが見えない工夫というのは、バラし手にとっては大変な作業です。。
まあ、素人がバラす事は設計段階で前提とされていないのでしょうが。。

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ディスクグラインダーの鉄板用の歯で30分かけて切断!!
エア工具があれば楽なのに・・・中古でデカイ容量のコンプレッサー買うかなぁ・・・

▲2008,09,15
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簡単な面なので貼り込み作業は楽で単調ですが、地道に貼り込んでいきます。
刷毛で樹脂を塗り、あらかじめ裁断しておいたガラスマットを貼って刷毛で樹脂を染み込ませて、
脱泡ローラで空気を抜く の繰り返しです。

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私の秘密兵器「赤外線照射器」過去のブリスターフェンダー製作時に色々とお世話になった
板金屋さんの勧めで購入しました。作業が早くなります。

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いつも離型は緊張しますね。脱泡ローラで気泡はほぼ完全に抜いているので、かなりガッチリ
密着しています。画像のリムーバをスキマに入れて慎重に剥していきます。

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型となる内側はツルッツルです。サイドモールは別体にしようかと思ったのですが、純正を剥すのは
かなり骨の折れる作業のようなので一体物にしました。

▲2008,09,30
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空気が入らないように作業したのですが・・・
モール部分の段差が意外にもキツく、若干の空気が入ってしまいました。
離型が怖いです・・・

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白いガラスマットのバリが付いているのが複製ドアです。
メス型がキレイに出来ているので、表面はツルツルに出来ました。

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やはりモール部分に空気が入り、本来凹んでいなければならない所が凸んでます。
このあたりは地道にルーターで成形するしかないですかね。。

▲2008,10,19
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既製品のブリスターフェンダー等見ると、必ずボディとのガイド部分があるので真似してみます。
複製を作る事を前提とすると、こういった作業も必要となってきます。

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仮固定の方法は悩みました。複製したドアは意外と重いので、それに耐えうる固定方法・・・
スタッドボルトの真ん中あたりにあるナットを微調整してエアロの位置出しと固定をします。

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百聞は一見に如かず。こんな感じですね。
エアロの同じ位置にφ8の穴を明け、スタッドボルトに差し込んだだけの状態です。

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ゲージに墨だし器の糸を張り、エアロの上下左右の位置を確実に出していきます。
上下方向の微調整は、必要長さに切断した木材をエアロ下端に立てて行いました。

▲2008,10,26
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FRPは固まるときに収縮するので、2~3mmズレてしまいます。
それを防ぐためにFRPの細切れを入れて収縮変形しないようにしています。

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ガラスマットを貼りこんでいきます。表側に出ると成形が大変なので、内側に入れています。
仮固定用のガムテープはこのまま埋め殺します。

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取り外す時に仮接合部のFRPがバキバキ剥がれました。。足付けをやっていないのと、
接合面が少ないせいです。内側から確実に接合させます。

▲2008,11,03
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切断面にはエチレンテープを貼り養生してあります。
風導ダクトは今回の製作のキモなので、存在感のある大きさにしてみました。

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ガラスマットを2プライ貼りました。
この作業を始めてから、2プライが加工にはベストだと思い始めてます。

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ガラスマットはカドが弱いので、十分に補強しておきました。
おかげでガッチリとしたものが出来上がりました。

▲2008,11,15
 検索でこちらのページにお越しになられた方へ
 このページは、「Refined MR2」のコンテンツの一部です。
 本来のトップページはコチラ→Refined MR2になります。

位置が出たのでボルトで挟み込みエアロを固定し、
FRPの細切れをインナーとアウターの間に入れて
ガムテープで仮固定してます。
FRPの細切れをガイドにしてガラスマットを貼りこんで
インナーとアウターを接合します。

複製をとり終えたメス型は、このままドアとエアロの
ガイド役になってもらいます。
不要部分をカットして、タッピングビスでドアと固定しま
しました。

メス型にFRPを積層します。
この積層がドアのオモテ面となるので、空気が入ら
ない様にしっかりと脱泡します。
あまり重くならないように2プライ貼り込みました。

そしてこれが不要部分を成形したドアのメス型です。
Rの内側部分がドアの型になります。ここにFRPを
貼り込んで剥せばドアの複製の出来上がりです。
2プライしか貼り込んでいないので、結構貧弱ですが、
このメス型は複製後にはドアと密着する部分のガイド
役になってもらうため、あまり厚くできないのです。

30分照射してFRPが完全に固まったので離型です。
「バキッ!バキッ!」と怖い音がしますが、慎重に
剥していきます。結構気持ちよいですw

エアダクト(正式名称:クォーターパネルエアインレット
ガーニッシュ)の取り外し。
過去に何度もやっていますがここはめんどくさいです。
ダクトの上にあるモールにスタッドボルトが付いており
それと共締めでボルトが内装まで突き抜けています。
内装内張りを剥し、ロングソケットでナットを外します。
ゴム製のダクトは・・・新規エアロに影響が無ければ
このままにしておこうかと・・・

リアバンパーを外しました。
過去に一度だけ交換した事があったのですが、
手順は忘れてしまったので修理書を引っ張り出して
きました。
外して思ったのですが、これだけの袋状のものが
エア抜き用のダクトもなく取り付いているのは、どう
考えても飛行機のブレーキパラシュートのような
空気抵抗になっているのではないでしょうか?。

ガレージもベース車両も、ほとんど勢いで揃えて
しまったので、心の準備と現実に少しのズレがあり、
実はこの時、何から手をつけて良いのか戸惑って
いる時期でしたw
とりあえず純正エアロをバラしにかかります。

入庫した翌日です。
自宅にあった工具やエアロを持ち込みました。
しかしよくこれだけの物が家の中にあったな。。
右に見えるのは、夏場に大活躍のスポットクーラー
です。これは某オークションで購入しました。
このガレージにはエアコンは無いので重宝します。

木材でゲージを作り、左右均等になるよう位置出しを
しています。
この時点でエアロ全体の張り出し量が決まるので、
散々悩んだ結果、Fフェンダーで2cm、Rフェンダーで
10cmのワイド化に決定しました。
目指すはフェラーリ台形ボディですね。

ここが私のプライベートガレージです。
賃料の割りにはとても広く、風通しも良い立地です。
真ん中に堂々と鎮座しているのは、75000円で
譲っていただいた初期型SW20(NA)です。
機関も良好で車検も1年以上残っていましたが、
乗り回す事は恐らく無いので、登録抹消しました。

離型したトコロです。
まだ取り付ける形状になっていないのと、長いのとで
異常な大きさに見えます。

ワックスを塗りこみ、ガラスマットを2プライ貼りました。
カド部は3プライ貼ってあります。

ここからは風導ダクトの製作に入ります。
画像のカラー合板を組合わせた物をベースにします。
これはホームセンターでカットしてもらい、持ち帰って
組付けただけです。
風導ダクトの高さは、フェラーリやNSXを参考にして、
200mmに決定しました。

仮接合部が固まったので取り外して裏側から本接合
します。
ガラスマットを貼る部分に40番のヤスリで足付けして
貼り込みます。確実に接合させるための処理です。

少しはエアロらしくなってきましたかね。

ドアにナットサートを打ち込み、M6ロングスタッドボルト
を取り付けました。
これが何の目的かというと・・・

不要部分を成形したドアの複製です。
手を抜いてドアハンドル部をマスキングしただけなので
表に膨らんで内側が凹んでいます。。
ドアハンドルはスムージングする予定なので、裏側に
FRPを盛り"裏打ち"しました。

メス型から複製ドアを離型しました。
結構キレイに複製ができました。

ここからはドアの複製に入ります。
純正ドアのメス型を製作して複製を取ります。
ドアハンドル、サイドモール、モールディングに
アルミテープを貼って養生します。
その後、離型の為にワックスを2回塗りこんで磨き、
FRP樹脂とガラスマットを貼っていきます。
画像はFRPを2プライ貼り付けたところです。

画像で赤い光を放っているのは赤外線照射器です。
乾燥促進用にプロの方々が使っているアレです。
10年程前に購入しました。6,7万くらいしました。
半端なく熱くなるので対象物と近づけ過ぎないように
してます。焦げます。。
おかげで「乾燥待ち」という時間から開放されます。

外す物も無くなったのでドア切りました。
エアダクトへつながるR形状のゆるい風導ダクトが、
昔から気に入りませんでした
ここを何とかしてフェラーリ風の風導ダクトにしたい。
実はそれが今回のエアロ製作の目的なのです。
まだ構想は曖昧なままですが、
とりあえずドア切りました。
何はなくとも前進しなければ先は見えてきません。

ベース車両を入庫して感無量になっている私です。
床に敷いたブルーシートは、FRPのポリエステル
樹脂用の養生です。「好きに使っていい」とオーナー
さんには言われていますが、ポリエステル樹脂の
付着は簡単には綺麗にできないので。。
とりあえずアウトドア用のチェアを買ってきました。

複製したドアの張り出し量を決めるための仮固定用の
ガイドになります。
どうやって仮固定するか悩んだ挙句、こうなりました。