離型しました。
大変という言葉では言い表せないほど大変でした。。
ドア2枚分で朝から夜まで丸1日かかりました。

離型した雌(メス)型の状態ですが・・・
画像のような状態でした・・・
ボンリースとスプレー式PVAで入念な離型処理を
行ったにも関わらずサフが転写されてしまいました。
白い部分:原型のサフェーサー
ツヤ有黒部分:綺麗に離型できた部分
ツヤ無黒部分:雌型に固着したPVA

 

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ここは大きな谷部分があるので分割にしました。

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山と谷・・・嫌な部分です。

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カド部分は離型のときに割れ易いので3~4プライ蓄層してあります。

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このすぐ近くにジグソーがあります。

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若干長すぎました。。

▲2011,08,02
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型と原型の境目が綺麗に出ています。

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カド部はエア混入対策が大変です・・・

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カド部は5~6プライになっています。

▲2011,08,10
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なんだか凄い型になってますw

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重みで架台が悲鳴を上げていました。。

▲2011,08,15
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なんとか離型できました・・・

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サフは要らなかった・・・のか?

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便利だと思い飛びついたのが失敗でした・・・

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もう全面研ぐことに全神経を使っていました。翌日は筋肉痛でした。。

▲2011,08,22
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まだ歪んではいないようです。重いです・・・

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雌型のカド部分(画像中央)が結構欠けてます。。補修必須です。

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ボンリース処理はかなり疲れます。

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ゲルコートを塗るときは「もうあとには引けない・・・」といつも感じていますw

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ゲルコートのおかげで表面が綺麗になります。

▲2011,09,13
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1層目はとにかく空気を混入しない!

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2層目からは少しくらい混入してもいいやと気持ちがラクです。

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こちらは脱型後、車のボディに密着する部分なので見えなくなります。

▲2011,09,20

メインパソコンがお亡くなりになった事で、撮っておいたエアロ製作写真も消えました。
デジカメ内に残っていた画像は完成した所からのものでした。

表側の型と裏側の型をボルトと蝶ナットで接合して、接合部にガラスマットを貼って結合しました。
見えない所なので手探りで貼り込んでいきました。
そして脱型したのが下の画像です。
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複製したドア。原型より1/3程度の軽さになりました。

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FRP職人を自負しているとはとても言えない・・・

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ドア両側で同じ位置に穴がありました。。
2つで同じ結果が出るってことはどうしようもないって事さw

▲2011,10,13
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実際は手が入らない部分なので貼り込むのも大変です。

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市販されているフルエアロはこういう場合どう対処しているのでしょうか・・・

...

接合部以外はとても綺麗です。

▲2011,11,06

1層目を貼り込んだ所です。
カドやRがキツイ箇所にはガラスクロスを貼り、平面が
多い箇所にはガラスマットを貼っています。
ダクトから下側は込み入った形状なのでガラスクロス
にしました。

1層目は脱泡を丹念に行っています。

フルエアロ製作記-08   Full aero Production record

ドアの前側先端部分の型取りです。
分割しすぎな気もしますが、抜けなくなる事態だけは
避けたい為です・・・

ボンリースで離型処理後に型用ゲルコートをハケで
2回塗ります。

1回目はゲルコートが乗る程度に。
2回目はゲルコートが塗れていない部分を隠すように
塗ります。

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補修に入ります。
オモテ型とウラ型が完全に開口している部分に
アルミテープを貼り、簡易型として裏側からガラスマ
ットで補強します。

表と裏別々に貼り込んだ所にはス穴もなく綺麗に
エア抜きできていましたが、手探りで貼り合わせた
部分はダメダメな結果でした。
ガラスマットがまるで貼れていない部分が多々あり
ました。

表と裏を貼り合わせて1週間乾燥させました。
脱型は思ったとおり簡単に「バコッ」と外れてくれま
した。ボンリースを塗り込んだ効果があったと思い
ます。

複製作業に入ります。
分割型を組立てます。リブで補強してあるので歪んで
いません。綺麗に型同士が合います。
型が大きいので取り回しには苦労しました。

離型後の原型状態は、離型がラクになるように塗装
してツルツルにしたサフが持っていかれてます。


で、とりあえず雌型に付いたPVAを落とす為、水洗い
したのですが・・・落ちない!PVAがタワシでこすって
も落ちない ( ̄▽ ̄;)!!ガーン
フェンダーにハケ塗りしたPVAは水で簡単に洗い
落とせたのに・・・
アセトンで洗ってみても取れない・・・

ガラスクロスを1プライ貼り付けた画像です。
ガラスクロスはガラスマットより密着性が良いので
1層目に使っています。
それでもエアが入ってしまう箇所はできてしまうので、
少し固まり始めた頃にエア部にハケで樹脂を染み込
ませてやります。樹脂自体も固まり始めていて粘度
が高くなっているので、エア部に入ってそこに留まっ
てくれます。脱泡ローラでも抜けない時はこの手法で
エアを抜いています。

補修部は最終的にはパテで表面を成形するので
一段低い位置でFRPが固まるようにしました。
表面ラインより凹ませた位置にFRPを貼るということ
です。

手が入らないような奥まった部分やスキマの無かった
部分はほぐしたガラスマットを押し込むように入れて
みたのですが、うまく届いていなかったようで画像の
ような穴になってしまいました。
これらはパテで誤魔化しても強度的な問題も出てくる
ので、裏側からガラスマットで補修する必要がありま
す。そんなに多くはないのでアルミテープを表側に
貼って、それを簡易型として貼り込むことにします。
その後にパテ補修です。

これは製品として売り出す時には補修してサフ吹き
した状態にしないと売れないw

1層目を1日かけて乾燥させてから2層目を貼ります。
基本は2層で終わりですが、カド部が多いのでほとん
ど3層と言っていいくらい貼り込んでいます。

裏側も同じ作業を行いゲルコート塗布。
ガラスマットを2プライ積層後に表側と合体させるので
型同士の接合付近には塗布していません。
合体後にゲルコート塗布、ガラスマット積層を行いま
す。

表側と裏側(純正ドア接合面)は別々に貼込みます。
裏側の雌型を組付けてしまうとガラスマットを貼れない
部分が出てくるのと、貼りづらいためです。
画像は表側の型5つを組立てた状態です。
上面、前面、下面、側面×2の型構成です。

このスプレータイプのPVAの成分は何なのかが気に
なり、販売元のFRP-ZONEに問い合わせました。
スプレータイプのPVAは、ボンリースでは使用でき
ない溶剤系PVAでした。
スプレー式PVAはノンシリコン系WAXやシートWAX
との兼用で効果を発揮するPVAでした。
私の製作記を見て真似されないよう御注意ください。

容量が少ないので、もうすでに無いのですが、次回
からは通常通りの水溶性PVAを使用します。
また、ボンリースの塗り込みも注意を頂きました。
5回以上塗り込み、完全に拭き取らない事。です。

補強リブを立てます。
ここは中央が開口した型になるので、ヨレる事は確実
です。リブに切り込みを入れてリブを差し込んだ状態
にして縦横で強度が出るようにします。

ここのリブは大変でした。1日作業となりました。

型取り最終部です。
純正ドアとの接合部と後端部をまとめて型取ります。

接合部内側に樹脂が廻り込まないようにアルミテープ
で土手を作りました。
ボンリースを塗り込んで離型処理を行います。

ガムテで仮固定してガラスマットで両面から接着しま
す。1~2プライで接着
しています。
これでかなり強固になります。

現状ですが、一人では持てないほど重くなりました。。
原型が相当重いのもありますが、型完成後の成形も
ひと苦労しそうな感じです・・・

補強リブを取り付けます。
コンパネを補強部に沿った形状に切り出します。
元物合わせなのでジグソーで大まかに切り出して

徐々に細部を合わせていくという感じです。
接着部に切り込みがあるのは、樹脂を浸入させて
馴染ませて型との接着性を上げる為です。

ボンリースを7回塗り込んで(ヘトヘトになった。。)
ゲルコートを塗布しました。
2回塗りですが、面積が広いのでローラーで塗って
ます。1回目はボンリースが弾きますがそのまま。
2回目で塗りムラを隠すように真っ黒にしました。

全体的にガラスマットを2プライ貼り込みました。
後端カド部はヤスリでケバ起ちを除去してガラスマット
を貼りましたが、イイ感じに貼れました。エア混入も
ほとんどなく綺麗に貼れたと思います。
以降、90度カド部はこの方法で蓄層していこうと思い
ます。

ガラスマットを2プライ貼り付けた画像です。
1層目がエア混入もなく綺麗に貼れているので2層目
からは比較的ラフに蓄層しています。
山と谷部分には手でちぎったガラスマットを貼るように
すれば綺麗に仕上がります。

比較的軽い症状の部位にはパテで補修を入れます。
カドが欠けていたり大きめの穴があったりと・・・
オモテ型とウラ型の接合部が酷かったです。。

ドアとの接合側も同じく2層貼り終えたところです。
表側の型と結合する付近には貼っていません。
結合後に貼り込みます。
表裏のあるエアロは面倒臭いのです。

複製時は意外と簡単に離型できるのでPVAは使用
しません。PVAのハケ目が出てしまうのが嫌なのも
使わない理由のひとつです。

前回の教訓を活かす為にボンリースを7回塗り込み
ました。車のワックスとほとんど同じなのですが、
拭き取り方法が違います。車のように綺麗に拭き取
らず、軽く拭いていきます。「まだ残ってるな・・・」程度
で塗り重ねて軽く拭き取っていきます。
5回目あたりから深いツヤが出てきます。画像で伝わ
るか微妙ですが、しっとりとしたツヤが出てきます。
たぶんこれでいいんだと思いますw

失敗は成功のもと!
と気を取り直して全面360番で水研ぎしました。
疲れました。。時折40番でやっちまうか・・・と悪魔の
ささやきが聞こえましたが複製後の表面処理の手間
を考えたらくじけるワケにはいきませんでした。

長かったですが、とりあえずこれで雌型が完成です!
次回からは複製を作ります。
次回更新は、仕事やプライベートが忙しく、
若干遅れるかもしれません。

1日経って固定したFRPが固まったのでFRP端や
リブ端をグラインダーで切り落としました。
この時点ですでに一人では持てないほど重いので
軽量化の意味も含めて不要な部分を削除しました。
その後、型接合
ボルト穴を全周に渡って開けました。

これでドアの型取り作業は終了です。
次回からは離型です・・・うまく抜けるか心配です・・・

型用ゲルコートを塗布してガラスクロスを1プライ貼り
込んだ状態です。
ドア後端部は90度のカドがあるのでこの部分だけ
ガラスマットを追加で2プライ貼ってあります。
カド部
から5mmづつズラして貼っています。
90度のカドをできるだけなだらかなRにしてみようと
いう戦法です。90度カド部にガラスマットを貼っても
確実にエアが入るので、なだらかなRにすればエア
混入は最小限になるハズ・・・です。
あとでR部をヤスリで成形したいのでこの部分はイン
パラで固めてしまいます。