MR2 SW20 ブレーキ整備


 フロントブレーキから「キー、キー」という異音が聞こえ始めました。
 パッドは残2割程度あるも、ローター側がそこそこ削れて5mm程度奥まっています。
 現在のMR2は知人から譲り受けたもので、この車を復活させた時に
 トランクに転がっていた性能不明のパッドに交換しました。
 確かに効きが良かったので、相当硬いパッドだったんだろうな・・・
 前後ともローターとパッドを交換するかな・・・と思っていたのですが、
 気が付くとブレーキホースまでポチっていました。
 
 2020年の5月に行った整備になります。
 


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ローターがかなり重いです。
 ・DIXCEL ブレーキローター SDタイプ
  品番:SD3118244S/SD3153269S

 ・DIXCEL ブレーキパッド ESタイプ
  品番:ES311216/ES315086

 ・APP ステンメッシュブレーキホース
  品番:TB003B-SS

 ・ワンマン ブレーキブリーダーキット 負圧式

 フルードや小物合せて総額9万円の出費となりました。


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黄色いですね・・・
 パッド交換のみの時にも行いますが、
 一番最初にフルードの抜き取りを行います。
 ブレーキのピストンを押し戻す工程で、フルードが逆流
 してマスターシリンダーのタンクから溢れ出てしまうの
 を防ぐためです。
 LOWの位置まで抜けばOKです。
 フルードは車体を傷める様なので、車体に付着しない
 ように養生しておきます。

 ちなみに新品のフルードは無色透明です。


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この工程は大変でした。
 10年以上経った車はローターが外れません。
 救済措置として、ローターにタップ穴が貫通しています。
 ここにボルトを入れて締め込んでいくと外れるように
 出来ています。
 私のMR2は全輪外れませんでした。。
 ここは相当キツいので「キーキー」嫌な音がします。
 途中で折れないようにハイテンションボルトの使用を
 お勧めします。


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シム付きはラクでいい。
 ローターをはめてパッドをセットする所です。
 ローターはハブボルトに通すだけです。
 DIXCELのパッドはシムが付属しています。
 金属と当たる部分に付属グリスを塗って取り付けます。

 キャリパー外し工程が抜けていましたね。。
 まあボルトを外していくだけです。


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時間が掛かりました。
 ブレーキホースの交換ですが、これが一番大変でした。
 クリップ固定穴にホースの勘合形状がなかなか合わない。
 サス側が合っても車体側が合わないので、結合を解いて
 位置合わせをしたり・・・
 車体側を合せてサス側を無理矢理入れてみようとしたり・・・
 一旦冷静になって取り回しなどを考慮しながら
 チャレンジしたらうまくいきました。
 もう少しやり易い工夫が欲しい所です。
 結局20分くらい格闘してました。。


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これは本当に便利です。
 フルードの交換とエア抜きを同時に行います。
 これはフルードを自動補給してくれるスグレ物です。
 負圧式ブリーダーツールの付属品です。
 リザーバータンク上面まで常に補充してくれます。
 いや、本当にこれは便利です。
 昔はワンウェイバルブを付けたホースでエア抜きし
 ながら、フルード残量も確認して・・・
 と一人作業では大変でした。。


 
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  ▲2020.08.22

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リアのピストン戻しは面倒臭いです。
 キャリパー外しまではFRと同じです。
 ピストンの戻し方がFRとは違います。
 回転させながら押し込んでいくので、
 AP ブレーキピストンキューブ アストロプロダクツ
 このような専用工具があった方が良いです。
 動画の中でも語っていますが、ピストンの溝は
 上下方向に合せてください。
 パッド側の突起が入る溝になります。


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これはMR2ならではの問題です。
 ブレーキカバーをカットしました。
 MR2のキャリパーマウントを外した事がある方なら
 分かると思いますが、このマウントの取り付けが
 とても大変なんです。
 マウントのタップにすくい面取りが無いので、ボルトが
 中々入りません。ブレーキホースの反力のおかげで
 穴位置を定めるのも至難の業です。
 ここにローターを取り付けたあとにタップが見えない
 状況でボルトを通すなんてのは本当に無理です。
 なので先にマウントを上だけ仮固定して、ローターが
 入る程度逃げられるようにカバーを切断しました。(画像赤ライン)
 こうする事で短時間でローターとキャリパーマウントを固定できます。


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丸1日掛かりました。
 パッドをセットしてAPPブレーキラインに交換しました。
 リアパッドは、サイドブレーキワイヤーのクリップを
 外してしまった方がラクに交換できます。
 ブレーキラインはFRよりは簡単に交換できました。
 クリップ留めの勘合部がサス側1ヶ所しかない為です。
 パーツクリーナーでローターやホース接合部などを
 まんべんなく洗浄します。
 最後に負圧式エアーブリーダーでエア抜きを行いました。



 自粛要請中の涼しい5月に行った作業ですが、やっと公開できました。
 1年以上前からブレーキ鳴きがたまにあり、ずっと気になっていました。
 ブレーキパッドはまだあるのに・・・
 ローターが悪いかな?という疑惑からパーツ購入をしているうちに、
 気が付けばブレーキホースまでフルセットで購入していました。

 交換後のレビューとしては・・・よく止まるようになった。というのは実感できていません。
 交換前でもしっかりと止まっていたので。。鳴きが無くなったのが一番の実感です。
 ステンメッシュホースに替えたので、ブレーキを踏んでからの反応が早くなった「気」がします。

 ブレーキ整備のDIYは、よくよく考えて行ってください。
 私はパッド、フルード交換は今までお店に頼った事が無いので慣れてはいますが、
 それでも毎回、気を引き締めて作業をしています。
 ミス⇒即事故 なので自信の無い方は、経験者と共に作業をお願いします。


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  ▲2020.08.29

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