製品 MR2 エンジンフード 2019-12

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エンジンフード


MR2オリジナルエンジンフードを、ようやく販売することができるようになりました。
紆余曲折ありましたが、金属部品の加工業者も確定しました。
エアロ専門業者と違い、大量生産はできないので休日にコツコツと製作してきました。
以後私が販売するエアロは、製作過程をコンテンツに加えて公開していきます。     

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樹脂パテは一気に盛ってはダメですね。
 白のゲルコートを塗布して乾燥したあとに
 樹脂パテを盛った画像です。
 L字のカド部分はガラスマットが馴染まないので、
 樹脂パテでカド部を埋めてマットが馴染み易く
 するのですが、本品は盛大にパテを盛り過ぎました。
 のちの画像で出てきますが「ヒケ」が発生しました。


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適材適所。
 #450ガラスマットを3プライ貼り込んだ状態です。
 FRP樹脂はオルソ系を使用しています。
 通常エアロ製品は、耐候性のあるイソ系を使用して、
 2プライで製作しますが、イソ系は柔らかいのです。
 ブリフェンなど固定してしまうエアロはそれでも
 良いのですが、フードなど開閉させるエアロは
 柔らかいと たわんでしまいます。
 それを防ぐためにオルソ系を使用しています。


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大胆にヒケた。。
 型に貼り込んだ状態で約9ヶ月放置していました。
 それでも複製品の脱型はラクにできました。
 蝶番部分を見直して仮組付けを行った画像です。

 この時点でパテで修正を行っていますが、
 開口部の左右はかなりヒケていました。
 一気に樹脂パテを盛った影響です。。


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これで製品らしくなりました。
 サフェーサー塗装。
 ROCK 1K マルチ プラサフ 商品コード:202-0107
 を使用しています。

 ペーパー掛けや細かいス穴消しは行っていません。
 大きな補修部分を隠した という感じです。


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左右6ヶ所に開けます。
 バックウィンドゥ アウトサイドモールディング
 への追加工。
 φ7のドリルで長穴に加工しています。
 穴位置は下の画層の長方形の板金に合わせてください。
 タップが切ってあるプレートをモールディング内側リブに
 突き当てた位置です


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向きに注意してください。
 蝶番の取り付け。
 下から 蝶番⇒テーパースペーサ⇒バックウィンドゥ
 アウトサイドモールディング⇒タッピングプレートです。
 蝶番とテーパースペーサの向きに注意してください。

 蝶番とタッピングプレートはステンレスですが、
 テーパースペーサはメッキ品なので塗装をお勧めします。
 付属のボルトもステンレス製です。


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下側に当て板をして開口したほうが良いです。
 ダンパーマウントの取り付け。
 元のエンジンフード用蝶番の穴を利用しますが、
 ダンパーステーの穴と合わないのでφ7穴を追加します。
 画像赤丸部分です。ダンパーステーで合わせてください。

 付属のボルトはメッキ品です。
 セムスボルトのステンレス製が入手できなかったため。
 ナットはステンレス製です。


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位置合わせは慎重に。
 バックウィンドゥ アウトサイドモールディングに
 エンジンフードを仮組みした状態でボディに乗せます。
 ボルトは緩く仮固定しておいてください。
 位置調整を行ってから蝶番関連のボルトを本締めして
 ください。
 そのあとダンパーを取り付けてください。


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キャッチャーはお任せします。
 ボンネットキャッチャーは、私が採用している
 プッシュ式ボンピンを付属してありますが、
 これが最善ではないと思っています。
 ロック付きや通常タイプのボンピン、
 または純正キャッチャーを利用したい等々・・・
 ですので、この付属ボンピンは「おまけ」として
 付属します。
 付属ボンピンを使用する場合は、φ20のホールカッター
 で開口してください。
 ボンピン取付けについては割愛しますが、
 約1年使用した感想としては問題ないです。ですが、色褪せてしまうので塗装をお勧めします。


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養生テープで固定しています。
 荷姿です。
 裏側にダンパーと取付け金具を固定してあります。

 画像左側(フード下側)に意匠権と著作権を示す画像を
 浸透させてあります。
 気になる場合は塗装で隠してしまっても構いません。


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保護シートを剥がせば透明です。
 オモテ側です。
 ポリカ板は上下左右があるので注意してください。
 取付けは一番最後になると思いますが、
 表裏に保護シートが貼ってあるので剥がしてください。
 ガラスクリアという透明度のポリカ板です。


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苦労した蝶番部分です。
 蝶番一式です。
 この状態に仮組みしてあります。
 取付け時に間違えないように写真を撮っておくと
 良いかと思います。


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特注ダンボール。
 梱包状態です。
 特注で製作してもらったダンボールです。3000円です・・・
 1300mmX900mmX100のサイズがあります。
 ヤマト運輸は合計サイズが2000mmまでなので
 依頼できません。
 佐川急便は2600mmまでなので佐川で発送となります。




 イメージを感じられるように走行動画を撮ってみました。



 最終的な仮合わせでわかった事があります。
 ダンパー付けるとスキマが出来ます!!
 ダンパー無しだと密着してたのに、付けると5mmくらいスキマができました。。
 よくよくよくよく考えれば至極当然の事でした。
 フードを閉じた状態でも、ダンパーは常に推力を維持しています。
 MR2のフードという形状の場合は、閉じた状態で斜め上向きに推力が掛かっているので、
 蝶番などの遊び代がその力に抗えずにスキマができてしまうのです。
 これはもうフードが樹脂であるが故のどうしようもない症状です。
 引き込む機構を新たに設計しようかとも考えましたが、その動力確保にも大きな障害が。。
 販売をためらいましたが、スキマがあっても1年の試用に耐えた実績も捨てがたいので
 このまま販売いたします。
 ダンパーを使わず、ロッドで立てる選択もあります。
 現在、自分用に複製を作っているので、それでテストを行ってみます。

 サフ吹きして気になる点があります。
 右下側の外装面に凸部分があります。
 押しても凹まないので空気が入っているわけではないようです。
 板金塗装をご自分で出来る方なら間違いなく気になります。
 板金屋さんに依頼される場合は、面出し補修で余計にお金が掛かるかもしれません。
 
 もうひとつ問題があります。
 後方視界が悪くなります。
 真後ろは見えますが、後方左右が見えません。
 後方左右が見えないというのは、何気にかなり怖いです。
 バックカメラとミラーモニターを取り付けました。
 
 売る気があるのか?と思われるような事ばかり書いてますが、
 欠点は言っておかなければならないと思ってしまう性格なもので。。
 ですが、見た目はカッコイイですよ!!
 車に詳しくない人には「フェラーリだ」って言われましたw
 素人ですが、取り付け易い方法や、常用に耐えうる構造など、色々と考えています。
 高速道路も何度も走っていますが、吹っ飛んでいくことはありませんでした。
 私のサイトの信念でもある「唯一無二のMR2」を目指して頑張っています!
 
 販売先はヤフオクをご覧ください。
 
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▲2019.12.01