大容量の3TBのHDD×5基です。
やはり老舗のWestern Digitalを選択しました。
WD30EZRX
メイン機でフォーマットを行いつつサーバー機では
データコピーを・・・丸3日かかりました。。
これで毎日使用していたテラタワーの73Whという
電力を削減することができました。
この次は・・・4TB・・・その前にサーバー機の交換が
必要になりますね・・・
組立は特に何の問題もなく1時間ほどで終了。
しかし、Mini-ITXマザーボードの小さいこと・・・ いままで大型の
サーバ用Extendedマザーに見慣れた私には、新鮮な驚きでした。
このX7SPA-Hは、冷却ファンが付いていないので、マザー自体が
熱くなるとのことでSERVER03で使用していたブラケットに120mm
ファンを取り付けて強制冷却します。

このケースのただひとつの問題点は、HDDのコネクタ接続面が右側
になること・・・です。通常左側の側板を開ければHDDの交換ができ
るのですが、これは、左右の側板を開けなければ交換できません。
まぁ、稼動し始めればトラブルでもない限り交換はしませんが・・・
メモリーです。
マザーボードの指定がDDR2 667MHz SO-DIMM
なので新規購入です。ノート用メモリです。
最大で4GBしか載せられないので64bitOSの能力
を活かせません・・・が、Atomに多大な期待をするの
も間違いなので、これで良しとします。
SERVER 05 Since April, 2010 to April, 2014.
SERVER04は昨年の9月以降 安定動作をしていたのですが、結婚してから嫁が料理をするようになって
頻繁に落ちるようになりました。家のブレーカが落ちるのではなく、SERVER04のみが落ちるのです。
930Wの電源を積んでいますが、電子レンジや調理器具を使い始めると、供給電流が足りなくなるのか
勝手に再起動します。独身生活では無かった事象です。
そこで、SERVER04がどれくらいの電力を使っているのか、ワットチェッカーを購入して調べてみました。
詳細はページ下に表しますが、正直驚きました。
毎月の電気使用量が平均600Wで、そのうちSERVER04は毎月300Wも使用している結果が出ました。。
愕然としました・・・
当然、料理の度に再起動するようではサーバーとして成り立たないのと、初めて「エコ」を意識した瞬間でも
ありました。そこで、「省エネサーバー計画」を発動しました(私の脳内で)

いろいろと調べていると、推し量ったかのようにナイスなタイミングでSUPERMICROから省エネマザーが
発売されていました。Atom という省電力CPUを採用したマザーボードです。さらに調べていると、電源も
省エネタイプの新規格のものが発売されている・・・
「省エネサーバー計画」はめまぐるしく加速しました(脳内)

ということでいつものように前置きが長くなりましたが、SERVER05製作記です。

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SUPERMICROのマザーは高いんです。。
それにしてもこの箱・・・他の製品の使いまわしです。。

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この電源は500Wオーバー環境でも動作したという評判の良い電源です。

80PLUSとは「交流から直流への変換効率が低・高負荷時共に80%以上」という製品に与えられる称号。

通常のPC電源の交直変換効率は70%が平均値ですが、例えば変換後に100Wの電力を得る場合には
100W÷70%=143Wとなり、変換前の電力は143W必要になります。
変換後に100W欲しいのに変換前は「43W」も多く消費していますね。これが変換効率というものです。
ではこの「43W」はどこに行ったのか?実はすべて熱に変換されて大気中に霧散した電力となります。
80PLUS認証電源は変換効率80%以上なので100W÷80%=125Wとなり、熱に変換される電力は
「25W」となり、70%電源より「18W」も少ないことになります。
年中無休のサーバー機で電気代を算出すると、18W×24時間×365日=157680W=157.68kWh
1kWh=20円として計算した場合、157.68kWhk×20円=3153円 
つまり80PLUS認証電源に変えるだけで、年間3153円の節約ができることになります。
実際、PCが消費する電力は100Wで済むハズもなく、200W~300Wは消費しますので、節約額は
もっと増えるでしょう。


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ハードディスクの容量は日に日に増えていきます・・・

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SO-DIMM・・・小さいです。

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IDE接続のドライブ自体、数が少なくなっています。

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Mini-ITXマザーでミドルタワーも面白いですよね。

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このHDDマウンタが並んだ顔がいかにもサーバー然としてます。

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マザーが小さいおかげでスッキリした中身です。

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容量優先のためRAIDは使いません。

Windows VISTA 64bit のセットアップも無事に終わり、続いて新規購入の2TB HDDのフォーマットに取り掛かったのですが、これが時間がかかりました。。Atom機のSERVER05で行ったところ、1基終了
するのに6時間かかりました。。とても待っていられないのでSERVER04にもつないでフォーマットをかけて
同時進行させました。5基すべてフォーマットが終わったのは翌々日でした。
非力だと思っていたAtomサーバーですが、以外とサクサク動いてくれます。グラフィック機能はCPU統合
型ですが、ビデオも問題なく見れます。ひと昔前のPentium4程度の性能はあるような感じです。
ですが、3Dゲームとかには向かないと思います・・・

冒頭に述べた消費電力ですが、早速計測しました。
機 器 無負荷時 高負荷時
SERVER04  327W  418W(複数ドライブ同時コピー)
SERVER05  45W  85W(複数ドライブ同時コピー)
テラタワー  73W  86W(複数ドライブ同時コピー)
ディスプレイ  4W(消灯)  40W(点灯)

この結果・・・無負荷で約1/7です・・・
電気代の算出をします。サーバー運用の現実的な数値を目指すので、条件として
 ・24時間365日稼動。
 ・高負荷状態は1日1時間。(1~5GBレベルのデータ移動)
 ・それ以外の時間はすべて無負荷。

SERVER04
 327W×23時間+418W×1時間=7939Wh
SERVER05
 45W×23時間+85W×1時間=1120Wh
テラタワー
 73W×23時間+86W×1時間=1765Wh
ディスプレイ
 4W×23時間+40W×1時間=132Wh





SERVER04全体
 7939Wh+1765Wh+132Wh=9836Wh
 9836Wh×365日=3590140Wh=3590.14kWh (電気代はkWhのため単位変換)
 3590.14kWh÷12ヶ月=299.18kWh/月
  第1段料金 120kWh×¥17.87=¥2144(2144.4)
  第2段料金 179.18kWh¥22.86=¥4096(4096.0548)
  合計 ¥2144+¥3906=
6240円/h

SERVER05全体
 1120Wh+1765Wh+132Wh=3017Wh
 3017Wh×365日=1101205Wh=1101.205kWh
 1101.205kWh÷12ヶ月=91.767083kWh/月
  第1段料金 91.767083kWh×¥17.87=¥1640(1639.877)
  合計 
1640円/h (120kWh未満の為、第2段料金は無し)

6240円-1640円=4600円
4600円×12ヶ月=
55200円

年間で55200円の節約になる計算となりました!
省電力CPU、電源、HDD・・・存在は見聞きしていましたが、今までは電気代を全く気にしていなかったの
で、他人事のように聞き流していましたが、こうやって数値で出してみると、今まではものすごく無駄遣い
をしていたんだな・・・と切実に感じました。
DELLだったかHPだったか忘れましたが、サーバールームのサーバーすべてをAtomサーバーに入換え
た理由もじゅうぶん納得できます。
この数値は嫁も喜んでくれるでしょうw
でも、一般家庭に「サーバー」があることはなかなか理解してもらえないでしょう。。

安定稼動で省エネサーバー SERVER05製作記でした。
                                                       今回の費用




















▲2010,04,17

サーバー05構築から2年4ヶ月経ちました。
内蔵したHDDが1基死んでしまったことを機に、HDDの総入換えを行いました。
テラタワーで使用していた1TB×8基も容量不足になった事と、73Wという消費電力がもったいなく感じて
サーバー本体内にすべての容量分のHDDを内蔵することにしました。
...

HDD容量は日々増えます。

▲2012,08,14
 検索でこちらのページにお越しになられた方へ
 このページは、「Refined MR2」のコンテンツの一部です。
 本来のトップページはコチラ→Refined MR2になります。
M/B SUPERMICRO X7SPA-H 21000
CPU D510(マザー組込み)
MEM DDR2 667MHz SO-DIMM AT667-N 2G ×2セット 6200
POWER ENERMAX ECO80+ 350W EES350AWT 6700
HDD Western Digital WD20EARS 2TB×5台 12000×5=60000
CASE マスターシード JX-FA300B 9500
DVDD LITEON iHAS324-27Y 2980
TOTAL 106380
電力量料金単価 (東京電力2010年4月現在)
第1段階料金 最初の120kWhまで 1kWhにつき 17円87銭
第2段階料金 120kWhをこえ300kWhまで 1kWhにつき 22円86銭
OSのセットアップの前に、BIOSでSATAのモードを
「AHCI」に変更します。
AHCIとは、S-ATA(シリアルATA)専用の規格で、
旧規格のP-ATA(パラレルATA)互換のIDEモード
より、SATAの転送速度、機能を十分に発揮できる
モードです。これをやっておかないと6基のHDDを
接続できません。
ケースはいつも悩みます。
「HDD横向き実装、黒色、シンプル」という条件で、
探しました。一番気に入ったのがこのマスターシード
JX-FA300Bでした。
側面に4基、前面にホットスワップベイ4基で合計8基
のHDDを搭載できるサーバー向けのミドルタワーの
ケースです。

今回は少し悩んだDVD-Rドライブ。
今回のマザーにはIDEコネクタが無いため、手持ちの
ドライブが流用できません。SATA接続のドライブしか
使用できません。ですが、SATAポートはすべてHDD
に使用したいので悩んでいたところ、マザーの仕様の
中に「内部USBポート×1」とあったので、光学ドライブ
は、SATA-USB変換ケーブルで接続する事にしま
した。

起動ドライブ以外に5基のハードディスクを接続できる
ので、現在最大容量の2TBのハードディスクを用意
しました。
購入するときにこだわったのは、やはり消費電力。
SAMSUNG製のHDDが一番省エネだったのですが…
SAMSUNG製品はちょっとクセがある
(マザーによっては認識しない等)らしいので、
老舗のWestern Digitalを選択しました。
WD20EARS

今回の省エネサーバーでは、電源にもこだわって
みました。80PLUS認証電源の採用です。
今回購入した電源はEnermax社の
ECO80+シリーズ 350W EES350AWTです。
350Wですが、Atom自体消費電力が少ないので
高出力な電源は必要ありません。

SUPERMICRO Mini-ITXマザー「X7SPA-H
SUPERMICRO社は、昔からサーバー向け製品を
発売しているメーカーで、サーバー用途のマザーには
確固たる実績があり、安心できるメーカーです。
そのSUPERMICROが、Atomシリーズ最新のコア
D510を積んだサーバー向けマザーボードを発売した
ので、早速購入しました。
CPUはマザーボード組み込みで販売されています。
別途CPUとCPUクーラーを購入しなくても良い訳です。
チップセットに「ICH9R」を採用して、SATAポートを
6基も備えているのが特徴です。そしてIntelの石を
使ったデュアルギガビットLANも非常に素敵です。

前面のホットスワップベイには上2段までHDDが載っ
ています。SATAの4ポートのRAIDカードを使ってあと
4基の2TBのHDDを接続すれば、テラタワーが必要な
くなる・・・テラタワーの交直変換回路分(電源)の消費
電力を無くすことができて更に省エネ・・・ウマー(脳内)