本文へスキップ
Refined MR2 -ブリスターフェンダー 自作-
自作魂 MR2(SW20)のブリスターフェンダーの自作解説。ブリスターフェンダーやエアロの製作、自作にこだわったサイトです。
自作魂 MR2(SW20)のブリスターフェンダーの自作解説。ブリスターフェンダーやエアロの製作、自作にこだわったサイトです。
ブリスターフェンダー
PC用サイトはこちら
ギャラリー
使用したアイテム
ウレタンボード:t50×1200×2000(28000円)
FRP樹脂:一斗缶(6500円)
ガラスマット:1500×10m(30000円)
パテ:1L業務用×5缶(3800円×5)
塗料:トヨタブラック202純正ウレタン一斗缶(12000円)
ベビーコンプレッサー:ホームセンターにて購入(48000円)
塗装ガン:岩田製ダブルアクション(14800円)
他、ヤスリ、電動工具、アセトン等
これがウレタンボードです。
当時は発砲ウレタンというもが存在していませんでした。
ブロック毎に切り出して車のボディに貼付けていきました。
当時はインターネットなんて利用する機会も全く無く
ボディリメイクの情報が無かったため、試行錯誤の日々でした・・・
ボディに貼り付けて大まかな成形をした所です。
Rのついたボディへの貼付け方法は、同じ程度のRをつけたウレタンブロックを作って、ボディに足付けをしてパテを塗りこみスキマ埋め兼決着剤代わりにしました。。
どうしてもう少しだけ頭を働かせてFRPで型取りしなかったんだろう?と今では思います。
給油口部分は悩みました。
この画像ではウレタンを貼っていますが、結局は給油口のフタは純正の複製を作り、蝶番で取付けました。
もちろん運転席から開けられるようにステーで固定フックを延長しました。
リアトランク部分は、絶対にダックテール形状にしようと決めていました。MR2のお尻が下がったスタイルがどうしても気に入らなかったので。
2本の支柱上の上にリアウィングを取り付けます。
この時点でお分かりかと思いますが、リア部分のモデルはNSXです。
全体にFRPを貼り付けた所です。
ガラスマットを3プライ(3枚)貼り込みました。
2cmの空き部分で、タッピングビスを使いFRPを固定しました。FRP樹脂だけでも十分ボディに食いついていたのですが、ネジで固定したのは理由があります。
改造車検を受ける為にエアロパーツが「確実に固定」されている必要があり、車検前の審査で証拠写真を提出しなければならなかった為です。
左右のフェンダーで3cmづつ計6cm拡張しました。
2695mm+60mm=2755mmです。
これで3ナンバー枠のボディサイズになりました
サンダーで荒削りした所です。
近所迷惑なくらい削り粉が飛びました。。。
アンテナ部分にはアンテナの伸びる延長線上に塩ビパイプを埋め込みました。あとで余った部分をカットしてます。ボディ上面に解体屋からもらったブルーバードのアンテナキャッチを付けました。
ここからが大変な作業でした・・・
パテを盛る→削る→パテを盛る→削る→・・・
エンドレスかと思うくらい上記工程を繰り返しました。
この工程で使ったパテは5缶にも及びます。
全体の形状をパテで作ろうと思ったのが間違いです。
完成形状をウレタンの時に出しておくべきでした・・・
おかげでパテの厚い所では1.5cmくらいあります。。
パテによる面出しと成形がほぼ終わった所です。
このときにフェンダーの爪を折りました。
綺麗なラインが出たと自画自賛でした・・・
リアウィングの部分は ウレタンで作ったのですが、真ん中が垂れてしうのでバルサ材で作り直しました。
なかなか良い後ろ姿になりました。
サフェーサーは買っていなかったので、余りある純正色で代用しました。
塗装して1000番のヤスリで磨いて面を見ます。目と指の感触で細かい段差を修正していきました。この頃になると、プロにでもなったかのような錯覚さえしていました。
このあと、市役所からテントを借りてきて、周りをブルーシートで囲って簡易塗装ブースを作りました。
塗装は垂れるか垂れないかのギリギリで塗ると綺麗になります。塗装に関しては近くの板金屋さんから情報を得てます。
垂れて失敗もしましたが、意外と綺麗に塗装できました。
塗装終了後、陸運事務所にて構造変更審査を受けました。
懸架装置、ブリスターフェンダー、ロールケージは審査OKだったのですが、五次元のボーダーマフラーが「這いまわし方が純正と違う」という理由で落とされてしまいました。。折角純正の斜熱板を加工して取り付けて行ったのに・・・急遽自宅に戻り純正マフラーを持ち込んで車検場で交換して、再検査。
構造変更検査は、一般の継続検査とは違うラインでみっちり調べられます。車に乗ってドキドキしながら進んで行きました。見事、すべてOKになりました!
その後、書類作業で陸自のカウンターを回り、最後のカウンターでナンバーを3枚提示されて、その中から好きな番号のナンバーを選びました。
仮ナンバーを外して待っていると・・・封印器を持ったおじさんがやってきて新しい3ナンバーを取り付けてくれました♪3ナンバーの公認車両が完成しました!
この作業は気合と根性が無ければできません。
土日の休みだけを利用して、試行錯誤で丸2年かかりました・・・。
ボディ成形については、MR2のワンメイクレースに参戦していた"MYZ"さんよりアドバイスを頂きました。
細かい板金工程や塗装に関しては、近くの板金屋さんより頂きました。本当にありがとうございました。
もうかれこれ14、5年前になりますが、当時はFRPでさえ入手するのが困難でした。。またインターネット
など無いに等しい時代でしたので、ボディリメイクに関する情報もなかなか入手できませんでした。
現在もこのボディで修復を続けながら乗っていますが、厚いパテの層がヒビ割れてめくれたりしています。
そろそろ新しいリメイクに取り掛かりたいと思っています・・・今度は天気に左右される青空工場ではなく、小さい倉庫でも借りてやりたいですね。まぁ、そのうち・・・ということで。