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Refined MR2 -ブリスターフェンダー取付け&構造等変更検査-

自作魂 MR2(SW20)のブリスターフェンダーの取付け。ブリスターフェンダーやエアロの製作、自作にこだわったサイトです。

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ブリスターフェンダー取付け&構造等変更検査

PC用サイトはこちら
1年半掛かって補修してきた初代ブリスターフェンダーですが、すべての準備が整い、
タイミング良く車検を迎える事となったので、取付けと構造変更検査を受けた記録を残しておきます。

イメージ01

ブリスターフェンダー取付けに当たって、作業の邪魔になる部品を外します。
エアダクト、リアバンパー、後部三角窓です。
 
一番最初にフェンダーカットを行います。
純正650Rのタイヤアーチを700R程度にまで拡大します。


イメージ02

アウターとインナーの切断線をズラして切断します。
こうすることで内外のパネル溶接がし易くなります。
今回のブリスターフェンダーは、張り出しが片側35mmなので、干渉しない位置でアウターパネルを切断し、インナーパネルを折り上げました。


イメージ03

溶接。
嫁の兄さんが車屋なので溶接機を借用してます。
やっぱり半自動機はラクでいいですね。
 
この車体は知人から譲り受けたものですが、右リアを事故?でヒットしていたらしく板金跡がありました。
板金というよりパテてんこ盛りで5mm厚くらいありました。。
溶接中に燃える燃える。。。聞いてないよ。。


イメージ04

チッピングハンマーで叩いて不要なスパッタを除去。
その後ワイヤーブラシで綺麗にしておきます。
防錆の為にサフェ原液を3回筆塗りしました。
乾燥後にアンダーコートを分厚くスプレーしておきました。


イメージ05

フェンダーの取付けに入ります。
画像(上側)はアンテナです。
このアンテナの出る穴をフェンダー側に開けたいのですが、目測による位置出しは非常に難しい事を初代の時に勉強したので、少し知恵を絞りました。
アンテナに絵の具を盛っておき、フェンダーを仮組みした状態でイルミONさせてアンテナを伸ばす。
アンテナがフェンダーに当たったらフェンダーを速攻で外す。
画像(下側)のように見事に位置出しできました。


イメージ06

φ15の一文字ドリルで開口して仮組み。
見事に開口した穴からアンテナが伸び出てきました!
これ実は私的に感動モノでした。

でもアンテナキャッチャー部はまだノーアイデアなんです。。
車検時はとりあえずゴムパッキンでも被せておこうかと・・・


イメージ07

今回の取付けはパネルボンドを使用します。
リベットやビス等の鉄モノ接続ではFRPがスレなどで痩せてきて動いてしまい、接続部のパテが割れてしまう。
5年くらいで割れ始めるのは経験しています。
板金屋さんに3Mのパネルボンド8115 を教えて頂きました。
10年経っても割れないとのこと。
画像(右)は専用のガンですが、高いので板金屋さんのをお借りしました。


イメージ08

パネルボンドを塗布する部分の塗装を剥ぎました。
全体的に15mm幅くらいで削ってあります。
そこにパネルボンドをガンで塗布してヘラで金属面を隠すように均しておきました。
当然フェンダー側にも塗布してあります。

イメージ09

ブリスターフェンダー取付け!
トランク後部のダックテールスポイラー(勝手に命名)も接着取付けしました。
前もって切断したガムテープを用意しておき、取付けたらすぐガムテ密着させます。
その後、微妙な位置合わせを行い、ビスで固定します。
このビスはパネルボンドが固まるまでの固定用です。
パネル脱落とゆがみ矯正のためです。
 
 
外装取り外し、フェンダーカット、取付け ここまでは正味3日間です。
補修期間が長かっただけに、取付けがこんなにあっさり出来てしまって少し呆けてますw
ブリスターフェンダーの位置合わせも思っていたほど大変ではなく安心しました。


イメージ10

ボディとエアロのスムージング。
そこそこ歪んでいるのでスキマが発生しています。
パテで埋めます。
スキマに押し込むようにしています。

3回ほど盛り削りを繰り返して完了。


イメージ11

サフェーサー塗装。
ガレージには不動車が鎮座しているので、自宅に簡易塗装ブースを建てました。(ただのタープですがw)
この日はほぼ無風でした。
サフ吹きなら屋外でもいいやっていうのがDIY的ですよね。
ゴミなどの付着もなく綺麗に吹けました。

乾燥後に600番で水研ぎして本番に備えておきました。

イメージ12

今回は調色も自分でやります。
嫁の兄さんの助言で日本ペイントのアドミラを購入。
スーパーレッドU 3E5 のデータシート通りに調色しました。
画像は調色器です。あらかじめ配合割合を打ち込んでおくと自動でシンナー割合まで算出してくれます。

今回「色合わせ」は度外視します。
私には色合わせを行う知識がまったく無いので。。
多少違ってもそこまで違わないだろう・・・だろう・・・


イメージ13

余った色でピンクを作り、ベースカラーとして塗装しました。
初めて1液タイプの塗料を使いましたが塗り易い。
結構厚めに吹いても垂れないです。
赤色は隠ぺい力が弱いとのことでピンクを塗りましたが必要なかったかもしれません。
サフのグレーを2回塗りで隠してくれました。

最終的な発色の見栄えが良くなる・・・のかな?


イメージ14

自分で作った3E5 スーパーレッドUを塗装しました。
写真だとピンクとの差がわかりづらいですね。
ピンク塗装2時間後に吹いています。
こんなに短時間で良かったんだろうか・・・

30分後に2液ウレタンクリアーを吹きました。
これはもう吹けるだけ厚く吹いています。5回ほど・・・
画像無いですがツヤッツヤです。

イメージ15

ガレージにてウィング、サイドスカート、小物を塗装。
工程としてはフェンダーと同じです。
サフ⇒研磨⇒ピンク⇒赤⇒クリア です。


塗装後、約12時間乾燥させて翌日取り付け。
外していたバンパー、三角窓、ダクトも取り付け。サイドスカートも装着しました。
翌日は構造変更検査ですが、事前に陸運事務所に打ち合わせに行ってきました。
20年前に構造変更検査を行った時と同様、装着するエアロ、サス、マフラーの資料を持って。
ところが、最近ではエアロやサス、マフラー程度では事前審査は行わないそうです・・・
「取付けていつでも持ってきていいよ。車検の予約は入れといてね」って。。
前回はサスコイルの強度計算書まで求められたのに・・・


イメージ16

てことで予約日に陸運事務所にて構造変更のOCRシートを
購入して必要事項を記入して提出。
最初は通常の継続検査と同じです。
このラインをクリアしたら、一番端のラインに入庫して検査員3人がかりで変更項目を入念にチェックされました。
前軸、後軸重量計測後、写真計測?と振り子による車幅計測で終了。
書類作業が終わると新しい車検証とナンバーが入手できるので、古いナンバーを外して付け替えます。
 
ボンネットを開けて待っていると、事務所の人が来て車体番号確認後にナンバーに封印をしてくれます。

これで二代目ブリスターフェンダーを装着した3ナンバーのMR2が国に認められました!!
まぁ粗悪な品でも落下危険のあるような取り付け方でもないので落ちる事はまず無いんですが、
日本の検査機関で正式に認められて堂々と公道を走れる・・・という爽快感と満足感で満たされます。


イメージ17

完成!!
ちょっと懐かしい感じがします。
こいつに乗り換えてからはエアロは一切付けない
状態で走り回っていたので重厚感があります。
MR2にサイドスカートはよく似合いますね。

ダクトが未完成なのは間に合わなかったからです。。
現在、被い被せるタイプのダクトを製作中です。


イメージ18

リアビュー。
嫌味のない純正然としたフェンダーにダックテール。
薄くてアーチが付いたウィングも悪くないです。
まあこれは製作者好みのデザインで作った物なので悪い感想は出ないですね。
ただ、色が合っていません。。
日本ペイントのデータシート通りに作ったのですが、世で言う「絶対合わない」がよく理解できました。
次回はプロにお願いします。

イメージ19

変更後の車検証です。
車幅はノーマルが169cmなので9cmの拡張です。
初代は175cmでした。
高さはノーマル124cmなので-4cmです。
あと自動車種別が「小型」から「普通」に変更です。
普通車は一部の有料道路やフェリーなどで若干値段が高くなります。


1年半に渡って補修してきたブリスターフェンダーですが、二代目として完成させることができました。
フルエアロ製作を止めてでも補修したかったのは、20年以上乗り続けてきたデザインにとても愛着があったためです。
このまま廃棄してしまうのは絶対許さない!と私の心が訴えかけてきました。
完成写真のコメントでも書いていますが、製作者本人が好きに作ったデザインなので、万人に受け入れられるとは思っていません。
ご意見、ご希望ありましたら掲示板に是非投稿お願いします。
 
型を製作しているので、落ち着いたら販売いたします。

▲2016,05,10



ブリスターフェンダー補修 コンテンツからこちらで引継ぎます。

イメージ20

複製、塗装まで完了したダクトを取り付けます。
ダクト上部の取り付けフランジ3つも複製してありますが、モール埋め込みボルトを使用するのはドア側1ヶ所のみです。
ドア側下部1ヶ所、タイヤ側上部1ヶ所はタッピングビス。
タイヤ側下部は25mm長の六角支柱で固定します。
これで走行中に脱落することは無いでしょう。

イメージ21

以下は完成画像です。
パッと見、純正と変わらないようですが20mm張り出させてあります。
(塗装したててで艶あり過ぎて存在感りますがw)

イメージ22

タイヤアーチが綺麗な円になっていないです。
モールとのつながりがおかしいです。
マスターモデルで合わせたのが失敗の原因です。。
ダクト形状は敢えて変えています。
「純正とは違うぞ」 というささやかな抵抗・・・

イメージ23

サイドモールは奥まってしまい段差ができます。
厚みを付けてボルト埋設させたモールを作ろうかとも考えましたが、時間的な余裕がなく断念しています。

タイヤ側は純正と同じくブリスターのツメにタッピングビスで固定しています。
サイドモールは自由に曲がる柔軟性があるので、ここだけ張り出させる事ができます。

イメージ24

フェンダーとダクトの位置関係。
フェンダーとツライチにしようとしましたが、サイドシルに到達するまでのラインに無理が生じた為 止めました。

ドアの後ろから一回り大きくなる車です。
明瞭に段差あります。
初代製作時はドア前側を起点にドア後部を張り出させてフェンダーにラインを繋げる予定でした。
そのうち・・・初期構想を全うしたいですね・・・
▲2016,08,20

イメージ25

トップ絵でネタばれしてますが、現時点のスタイルです。
綺麗めに撮ってみました。

フロント周りは何も変えていないのですが、ブリスターフェンダーにしただけで印象が変わります。

イメージ26

サイドスカートの改造は、印象がかなり変わりました。
世の中の高級スポーツカーはタイヤアーチがタイヤを包み込む形状になっています。
サイドスカートを少しいじるだけで格好良くなりました。

イメージ27

一番好きなアングルです。
ブリスターワイドフェンダー、ウィング、寸切りバンパーw
トムスのリアバンパーで、そのまま装着も可能でしたが、トランクの切れ目ラインに合わせて切断しました。
純正に被せて取付けてあります。

いま現在はリップスポイラーの修復を行っています。
これも以前付けていたものですが、色々と修復が必要なので・・・
それは追々公開していきます。


以前、F355に乗っていた時期がありましたが、その時と同じ好奇の眼差しを痛いほど受けます。
「なんだあの車?」とでも言わんばかりに身を乗り出してガン見する対向車の方・・・
左折時、小学生の横断待ちで停まっていると「あっ!フェラーリだ!!」と指差す子供・・・
とかく子供には評判が良いです。私の思う格好良い、悪いの判断基準は「子供の意見」だと思っています。
彼らはまだ車についての知識が無いので、見た目が格好良ければ純粋に「カッコイイ!」と言います。
そんな彼らから多数の「カッコイイ」をもらえているので間違いなくカッコイイ車です。

▲2016,10,22



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