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Refined MR2 -ダヴィンチ Jr. Pro X+ -

Refined MR2管理者のMR2 ダヴィンチ Jr. Pro X+の解説です。

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XYZプリンティング ダヴィンチ Jr. Pro X+ 3D Printer

PC用サイトはこちら
Adventurer3で悩まされていたキャリブレーションですが、それを解決する手立てもなく、毎回トライ&エラーの繰り返しで出力に時間が掛かっていました。
もうね、実際この問題は自動キャリブを追加する以外に方法がないと諦めていました。
中国のFLASHFORGE本社に「オートキャリブ機能の付いたAdventurer3を発売してくれ」と直訴したのですが、日本のサポートに転送されて「何かお困りですか?」なんてメールが
飛んできました。。

そんなときに、オートキャリブ機能付きの新製品の情報が!!
XYZプリンティング ダヴィンチ Jr. Pro X+
Adventurer3もそうですが「自動キャリブレーション機能付き」と謳っておきながら、実際は手動で調整するというほとんど詐欺のような宣伝が多いので、今回はXYZプリンティングに直接確認しました。
「手動調整は全く必要ありません。ボタン操作だけで計測から調整まで完全自動です。」という期待通りの回答を得られました。
但し、計測結果に従ってベッドの高さを自動調整するのではなく、出力時にエクストルーダー側でZ軸の補正を行いながら出力するというものです。

WEB上では新製品ということもあり、まだ情報が少なかったのですが早速注文しました。

イメージ01

XYZプリンティング ダヴィンチJr. Pro X+ です。
Da Vinci X+ :W420xD430xH380 mm
Adventurer3:W388xD340xH405 mm
Adventurer3と比べると、ダヴィンチが幅と奥行きはひと回り大きいですが、高さは25mm低いです。
フィラメントのガイドチューブが上方に飛び出すので実際は200mmほど高さが必要になります。
自作した棚の奥に押し込めません。。


イメージ02

オートキャリブレーションをgifにしてみました。
エクストルーダの右側にリミットスイッチがあり、プラットフォームの9点を計測します。
プラットフォームの高さ調整は行わず、出力時にエクストルーダのZ軸数値を補正しながら出力します。
呆気ないくらいあっという間に終わります。

サンプル出力後に出力されたテストラインを見たら、全面で均等な出力になっていました。


イメージ03

付属SDカードに入っていたサンプルを出力しました。
PLAですが、終始安定した出力状態でした。
何の設定も行っていないので積層痕は当然ありますが、出力結果としては十分なレベルです。
ABS出力に向けて、Adventurer3と同じ みどり商会 暖突 を注文しました。


イメージ04

箱は大きいですが、緩衝材と共に保管しておきましょう。
いつか訪れる「修理」で送る時に必要です。
専用でない箱の場合、保証期間内であっても輸送事故での破損は有償になります。
XYZプリンティングから専用箱を購入できますが、4000円ほど掛かります。
実は自作棚は、この箱の寸法も計算して作ってあります。



まだ軽く触った程度ですが、感触としては『イイ』ですね。
Adventurer3を購入した時からの私の希望は、
「何の心配もなく普通に出力できるプリンター」だったのです。
3Dプリンタ自作板などでは、様々な改造や機能アップ等の話題で賑わっていますが、もうそういった手間の掛かる事は、5年前のREPRAP MENDEL機でやり飽きた・・・ 
欲しい物を欲しい時にサクッと出力したい。という気持ちで3Dプリンタと接しています。
そういう意味での『イイ』なんです。
悪く言えば「初心者でも問題なく出力できる3Dプリンタ」を希望しています。
私は初心者ではないですが、要はそういうことです。
2Dプリンタのように誰でも確実に印刷できるプリンタは、まだまだ時間が掛かりそうです・・・


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▲2020.03.14
イメージ05

ダヴィンチの社外フィラメント導入口は、画像の白丸の所にあります。
純正とは別のガイドチューブがセットされています。
筐体裏側にはフィラメントホルダーはありません。
社外品使いたいならホルダーは自分で用意しなさい。というスタンスです。
良く見るベアリングの上に乗せる簡易的なホルダーをABSで製作しようと思い、設計を始めたのですが、進めていくうちに「あれ?この程度ならホームセンターで部品揃うんじゃね?」と気付き、設計途中で方向転換しました。


イメージ06

必要部材です。
アルミ平角棒:t5x30x300(150mmに切断)
全ネジボルト:M8x280(100mm x 2本に切断)
ベアリング:608ZZx4個
フランジナット:M8x8個
ワッシャ:M8x8個
608ZZが4個在庫があったので、それに合わせてM8を選定しました。
これらに簡単な追加工をするだけです。
MISUMIなら型番指定で追加工することなく必要部品が購入できると思います。
アルミ平角棒は持っていたのですが、含めて3000円程度です。


イメージ07

造りは簡単ですが、4輪ともしっかりリールを捉えて綺麗に回転しています。
ベアリングに400番程度のヤスリを貼ると尚いいかもしれません。
それなりの重量があるのでブレることもなさそうです。

実はダヴィンチを購入してから100時間ほど稼動させていますが、今の所このホルダーで不具合は出ていません。
思い立ってサクッと作った割りには良い物が出来ました。

別案件でダヴィンチ Jr. Pro X+ をフル稼働させています。
ABSではなくPLAばかり使用しているので、ABS特化型への改造は行っていません。
出力した物を実用する物はABS、ベースとして使用するものはPLAという棲み分けをしています。
ダヴィンチ Jr. Pro X+ のオートキャリブは素晴らしいです。失敗がありません。
出力しやすいPLAだからというのもありますが、私が希望していた
「欲しい物を欲しい時にサクッと出力したい」を実現してくれています。
久しぶりに買って良かったと思える商品です。
あ、Adventurer3はABSで頑張ってくれています。


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▲2020.03.28
イメージ08

3Dプリンターの材料であるABSやPLAは、溶かされた時に人体に有害な物質を放出している。
という報告があります。
確かにABSを出力している時には、焦げ臭くて体に良くなさそうな臭いがしています。
PLAは比較的無害と言われていますが、それでも気になります。
ということで、強制的に排煙するための排気ダクトを製作しました。
画像はプリンタ背面の排気口です。
アルミテープでダクトを接続しました。


イメージ09

これが中間パイプファンです。
OHM 中間型トイレファン VT-20
一番小さい物を探して見つけました。
稼動音はほとんどわかりません。というより換気扇の方がうるさいので。。
塩ビの異径アダプターで無理矢理接続してます。
集塵能力としては強過ぎずちょうど良い感じです。


イメージ10

そして換気扇に伸びる煙突!
雨どいの縦といを使ってます。
雨どい用の固定金具を3つ使って壁に固定しています。
部屋の中に配管が通ってるのは少し異様ですね・・・

排気口に手を当てると結構な勢いで風が出てきます。
トイレファンがいい仕事をしてくれています。


ダヴィンチ Jr. Pro X+ がほぼ毎日稼動しているので少し気になっていましたが、これで心置きなく出力することができるようになりました。
PLAはほとんど臭いがしないのでまだ完全な効果はわかりませんが、あの風量であれば問題ないハズです。


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▲2020.04.18
イメージ11

ダヴィンチ Jr. Pro X+でもABSの出力を行います。
当然ですが、ノーマル状態でやっても失敗しました。
この対策は半年前に行っています。
ペット用ヒーターの中では断トツの保温性能を誇る
みどり商会 暖突 Sサイズ を2基装着しました。
左側はフレームを一部切り欠いて装着してます。
右側はフレームをカットできなかったので斜めに設置。
エクストルーダ動作範囲に入らない位置で固定してます。
別のヒーターでもっと良い位置があるんじゃないか?
という思いもあって、養生テープで仮固定したままずっと使ってます。
コンセントは上部のフィラメント用開口部から出しています。かなり無理やり通しました…


イメージ12

元々付いていたフィラメントホルダーは撤去しました。
フィラメントの残量検知機能が付いていますが、それに対応した純正リールは価格が高いのと、
600gしかないので使う事はありません。
このホルダーに付いている基板のコネクタを外してもエラー表示もなく稼働します。

イメージ13

1. オートキャリブを行う。
2. PiT シワなし のりを塗る。
3. ヒーターをONにして庫内温度が35℃になったら
 データを送ってスタートする。

これで反る事も剥がれる事もなくABS出力が出来ます。
画像の物は反りやすい薄い部品ですが、安定した厚みで反る事なく綺麗に出力できています。

davinci Jr. Pro X+ は今のところ私の中ではBESTな1台です。
9点補正の自動キャリブレーションの効果は非常に大きいです。
Adventurer3では手動キャリブレーションに散々悩まされたので、時間的なロスがありません。
PLAだけ使うのであれば、買ってきてすぐ使える3Dプリンターと言っても良いです。
ABSを使う場合は、最低でもヒーター設置が必要です。
これはXYZプリンティング社がABS特化型オプションとして設定してほしいです…
davinciのただ一つ残念な点は、造作エリアが狭い事です。175×175×175mm

ごく最近ですが、Adventurerシリーズに最新のAdventurer4が発売されました。
9点補正の完全自動キャリブを備えていて、造形サイズも220×200×250mmと大きいです。
いまところはdavinchiで満足していますが、造形サイズでストレスが溜まってきたら
Adventurer4も購入してみたいと思います。


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▲2021.09.03
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