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Refined MR2 -害虫防壁 -

Refined MR2管理者の 害虫防壁の解説です。

Refined MR2管理者の 害虫防壁の解説です。

害虫防壁

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暖かくなってくると現れる不快害虫・・・芋虫、毛虫、ムカデ・・・
私の家は自然に囲まれているので、彼らが外壁をよじ登って自宅内に侵入してきます。。
外から嫁や子供の「キャッ!」という声を何度聞いたことか・・・
害虫対策粉剤を家の周りに撒いているのですが、効果が持続しません。
粉剤を撒いたあと観察していると確かに効果があります。
例えばアリなどは、強引に粉まみれになって突進していきますが、明らかに動きがおかしくなって死んでしまいます。
即効性はなく時間が掛かる感じです。
ムカデも粉まみれになったまま死んでいるのを見たことがあります。
この害虫対策粉剤は効果はあるのですが、残念なのは効果が持続しないということです。
この粉剤の効果を持続させる仕組みを、実は家を購入した時から考えてありました。
今回、その構想を実現化すべく「害虫防壁」を製作していきます。

イメージ01

これが粉剤を撒いて一週間後の状態です。
雨や風で効果が無くなってしまっています。
アリが平気でこの上を歩いていました。
雨で粉剤が水分を吸って、晴れると固まってしまいます。
害虫に有効な「粉」であれば確実に効果があります。
粉状でいてくれる間は効果があるので、
「粉」を持続させるユニットを製作します。


イメージ02

害虫防壁の構造。
仕組みは至って簡単です。
風で粉が吹きこぼれないようにカエシが付いた
C型チャンネルと、カバーとなるチャンネルです。
Cチャンネルは33x18というサイズですが、これは
外壁上にフェンス支柱がある為このサイズになりました。
一般的なコンクリートブロックベースの外壁とフェンス
であればこのサイズになると思います。
カバーとなるチャンネルはFRPで複製します。


イメージ03

Cチャンネルの設置には接着剤を使います。
セメダイン PM165-R 170ml
当初は接着剤とコンクリートビスを予定していましたが、
この接着剤強度を試してみた所、超強力に付く事が
わかったので、接着剤のみとしました。10本使用。
恐らく剥がす時は化粧モルタルごと剥がれると思います。


イメージ04

接着剤硬化後に、隙間をコーキングで埋めました。
コニシ 変成シリコンシーラント ホワイト 333ml
コーキング前準備としてマスキング作業が大変でした。。
コーキング後にヘラではみ出た部分を除去します。
ここで気をつけたのは、外壁とCチャンネルをツライチにすることです。
そうすることで、シームレスに魔のエリアへ繋げられる・・・


イメージ05

そしてこれが複製したカバーとなるチャンネルです。
下の動画ではサラッと流してますが、この複製が一番大変でした。。
FRPでの複製作業だけで丸4日、穴埋めパテ成型で丸2日、サフ吹き⇒巣穴処理で丸1日、本塗装で1日です。
もうこの作業は二度とやりたくないですね。。


イメージ06

1本づつ配置⇒採寸して切断しました。
採寸、切断はCチャンネルでも同じ作業をしています。
フェンス支柱の逃げ加工と、取り付け穴を加工しました。
Cチャンネル側にはポイントタップでM4のタップを加工しました。


イメージ07

各々の部品が完成したので、害虫粉剤を入れて組付けました。
粉剤は1Kgの物を2本消費しました。
外壁一周の施工はなかなかに大変でしたが、目的を達成できると思われる害虫防壁が完成です!
カバー繋ぎ目にはアルミテープを貼って雨対策です。
こうやって遠目で見ると住宅用の水切りにも見えますね。
外から見える物なので不細工な物にはしたくないが為に、高い塗料を買ってクリアーまで吹きましたが、中々良い感じで出来上がったと自画自賛です。


イメージ08

内部の状態を確認できる様に窓を作ってあります。
窓は全部で9ヶ所に設けましたが、これは作って
正解でした。雨で濡れていないか?効果は?
と毎朝すべての窓を確認していますw
これはアクリル板を使用しているので、
交換できる様に屋外用両面テープで固定しています。

この家を購入してから既に10年経ちましたが、やっとこの害虫防壁を作ることができました。
効果の程はまだ未知数ですが、未だに雨で濡れた気配もなく、粉状のままのように見えます。
これで害虫の侵入が完全阻止できると最高なのですが・・・
ただ、羽虫や空を飛んでくるクモには効果がないですね。そこについては案無しです、、
一ヵ月後あたりに効果のレポートをいたします。

以上、害虫防壁 レポートでした。


更新記事と連動したYouTube 動画です。

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▲2020.07.18
イメージ09

長かった梅雨も明けました。
ほぼ毎日が雨だったので、害虫防壁の中身がどうなっているのか心配でした。
一ヶ月ぶりにフタを開けてみると、あれだけの湿気にもかかわらず、まだ粉状で存在していました。
Cチャンネルの繋ぎ目からの浸水が一ヶ所ありました。
アルミテープを厳重に貼り直しました。


イメージ10

捕獲殺虫効果ですが、絶大です。
ほとんどがダンゴ虫でしたが、一番捕獲したかった毛虫が捕獲されていました。
恐らく時期的にもう毛虫のピークは過ぎた気がします。
ですが、最大の目的を達成できました。
アリは無数に捕獲されています。
あとはクモやヤスデでした。
ムカデが捕獲されていれば最高だったのですが・・・


イメージ11

フタを開けたのを機に改修を行いました。
虫の入り口が狭かったので、ネジ側にスペーサを入れて
広くしました。これで大きめの虫も入れます。
それと、ステンレスのセムスネジに交換しました。
屋外なのでサビは厳禁ですから。

浸水していた粉剤を除去して新しい粉剤を補充しました。
これであと一ヶ月は余裕で効果が期待できます。

一ヶ月経って、侵入した虫を見ていません。
いつもフェンスに張られていたクモの巣も見ていません。
これは、かなり効果があったということだと思います。
以上、害虫防壁の効果 レポートでした。


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▲2020.08.08

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