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Refined MR2 -リップスポイラー リメイク-
自作魂 MR2(SW20)のリップスポイラーの補修。ブリスターフェンダーやエアロの製作、自作にこだわったサイトです。
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リップスポイラー リメイク
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以前紹介した「リップスポイラー」ですが、長い間取付けていませんでした。
今回、取付けられない最大の原因を改修すべくリメイクする事にしました。
これが何だかわかりますか?
右前輪からフロアの後方を写した画像です。
アンダーカバーに雪が溜まり「腹ボテ」となった状態です。
アンダーカバーを路面にこすり付けながら帰宅しました。
原因は、
フロント側のアンダーカバーを外していたから・・・です。
改造したリップスポイラーは、ラジエーターロワーデフレクターを取付ける穴がありません。
穴というよりも、取付けられる板自体がそこに存在していません。
なので取付けられないのです。
ラジエーターロワーデフレクターが無いおかげで、その後ろにあるフロントラッゲージアンダーカバーの先端がバタつくので、当然それも外していました。
大雪ではない日でしたが、道路真ん中に溜まった雪がヒューエルタンクプロテクターNo.1の先端から続々と侵入して1枚目の惨状になりました。
リップスポイラーを取付けたいけど付けられない・・・
そんなジレンマを抱えていましたが、ブリスターフェンダーが完成したので、
リップスポイラーのリメイクに取り掛かる事にしました。
画像左側が純正リップ、右側が自作リップです。
純正にある☆マークの穴が自作リップには無いのです。
おかげで後に続く2枚のアンダーカバーが取付けられません。
夏場はいいだろ?って話しもありますが、季節ごとにリップの為だけにアンダーカバーを付けたり外したりは正直面倒くさいのです。。
単純な話、自作リップに純正を接着すれば良いだけです。
んが!!純正はなんと"ゴム製"でした。。
試しにFRP樹脂塗ってみたんですがペリっと剥がれました。。
悩んでも仕方ないのでFRPに置き換える為に型を取ります。
画像はアルミテープで土手を作ってPVAを塗りこんだ所です。
2プライの型に2プライの複製完成です。
結構テキトーに作ったのでヨレヨレです。
マスター型となる純正リップがゴムなので、動かないように木の板で固定冶具を作っての型取り作業でした。
ガレージの不動MR2に当てがってみましたが寸法に狂いはありませんでした。
▲2017,01,02
自作リップの取り付け部を切断して、純正リップを固定。
取り付け角度の精度出しが難しくて、厚紙で要所毎にゲージを作って同じ角度になる様にしています。
固定には板金ステーとタッピングビスを使用。
接合部にはアルミテープを貼っておきます。
ひっくり返して接着します。
くの字に折ったガラスマットで接着。
オモテ側はアルミテープで塞いであるので垂れる心配もありません。
大きなスキマを埋めます。
そのままだとガラスマットも置けないのでアルミテープでベースを作ります。
純正との高低差がよくわかります。
ガラスマットを2プライ敷き詰めました。
このまま成形しても良かったのですが・・・
ひと手間くわえてみました。
アルミテープからFRPを剥がし、ツルツルな面に離型処理をして複製を作りました。
上の写真で見えていますが、ガラスマットの「繊維目」を消すのは大変な作業量なのです。
それを回避するために綺麗な面を複製しました。
サンダーで切断、微調整を行ってハメ込み、接着したところです。
テキトーに作った割には良い感じになりました。
パテ成形は必須な肌状態ですが、繊維目を消すよりは断然ラクです。
これで大きなスキマが完全に埋まりました。
▲2017,01,14
リップの後端をつくります。
フェンダーアーチと繋がる部分です。
トムスリアバンパーから型取りしたベースを貼り付け。
左右で同じ長さ、角度になるように慎重に作業しています。
このまま内側に樹脂を流し込んで固定しました。
硬化後はFRP端材の切り貼りで成形していきます。
手前の「土手」にはアルミテープを貼って裏側にガラスマットを貼り付けています。
パテで埋められない穴をFRP端材で塞いでいきます。
オモテ面です。
ゲルコートとガラスマットの間に出来た空洞部分。
マスター型とするため、これらを修復していきます。
全面をワイヤーブラシで叩きながらス穴を露呈させます。
先の細いノミでえぐってス穴を拡大します。
パテの食い付きを良くする為にス穴内部にヤスリ掛けします。
パテ投入。
ん〜、、実はこのパテ、仕上げ用の細目です。。
材料切れです。。
サフェーサーを吹いて確認。
画像ではわからないけですが、結構ひどい。。
実走行で使用していたので細かい傷だらけでした。
ラッカーパテの消費量が上がりそうな感じがします・・・
▲2017,02,04
面出し作業完了です。
MYZさんから頂いたリップスポイラーを型取りして複製した物になりますが、
以前の型取りがいかに稚拙だったかがわかります。
当時はエア抜きの鉄ネジを使用していませんでした。。。
この修正作業でしっかりと面出ししておきます。
型取りに入ります。
今回はリアウィング同様、綺麗な分割面にしたいので板を使って平面な分割フランジを作ります。
裏側にホットボンドで接着して補強は割り箸です。
スキマには粘土を詰め込んであります。
ボンリース離型処理。
撮るのが難しいのですが、ワックスで黒光りしています。
ボンリースを6回施工した状態です。
型用ゲルコート塗布。
今回は樹脂パテを作りました。
ポリエステル樹脂にタルクを徐々に混ぜていき、少し硬めな粘度にしてあります。
段差のキツい部分やカドとなる部分に指先で擦りこむように塗っていきました。
裏面の積層完了。3〜4プライです。
上の画像で実は1プライ貼ってあります。
普通のガラスクロスを切らしていたので、高価な高透明度のクロスを貼っています。
そのあとはガラスマット#450を3プライです。
▲2017,02,25
表面の積層です。
分割フランジを撤去して型用ゲルコートを塗布。
樹脂パテをカド部に塗り込んだ状態です。
このあと余分な樹脂パテをふき取っておきました。
工程は裏面と同じくして表面積層完了。
リブ建てと補強にL40のアングル鋼材を固定。
おかげでかなり重くなりました。
脱型。
若干量のパテ食いつきがあったので研磨しました。
ヒマじゃないんですが1500番まで磨きこみました。
ツルツルです。
▲2017,03,18
複製に入ります。
今回は白いゲルコートを使います。
型を接合してしまうとガラスマットが貼り辛いので、分割したまま貼り込んでいきます。
今回はイソ系樹脂を使ってみます。
知人の紹介で、
ダックスガーデン
の有働社長とお話しさせて頂き、エアロの製作法を色々とご教授頂きました。
教えて頂いた中でも一番気になったのが、
イソ系樹脂を使用している
という事でした。
高価ですが、柔軟で耐候性・耐熱性・耐薬品性のある樹脂とのこと。
早速購入しました。
いつも購入している樹脂は20kgで9000円ですが、このイソ系樹脂は9kgで9000円でした。。
確かに高い。倍の金額です・・・
使用方法は通常の樹脂と変わらないので、いつも通りに貼り込んでいきます。
黄色くなります。
型接合部は10〜20mm残しておきます。
型を接合したあとに貼り込みます。
▲2017,04,02
分割型を貼り合わせます。
型合わせ用の凹凸は作ってあるんですが、型が重くて合わせるのが一苦労でした。
接合部にゲルコートを筆塗り。
その後、ガラスマットを積層したのですが、スキマが無さ過ぎて貼りづらい。。
画像の部分は樹脂に浸したマットを指先で貼り付けました。
脱型!!
接合部にバリがあるのと、表面に黒い模様?が出てます。
樹脂と硬化剤のみのゲルコートだったので配合量に間違いはないハズですが・・・
そしてイソ系樹脂の違いを実感しました。
すごく柔軟性があります。
今までの樹脂だと、もうこの形状のまま固まって陶器のような硬い感じですが、
イソ樹脂は若干曲がります。これならボディになじんでくれるでしょう。
▲2017,04,15
装着!!・・・出来ず。。
今すぐにでも塗装して装着したいのですが、運転席から車高の上げ下げができるシステムが無いと日常生活の足として不便な事が多いので断念。。
よく行くデパートの立体駐車場が入れない。(ぐるぐる回って坂を上っていくタイプ)
時間があれば仮付けだけでもしたいのですが。
ロベルタカップ買いますか・・・
▲2017,05,02