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Refined MR2 -自作サーバー04-

自作魂 自宅の自作サーバー 04 解説。ブリスターフェンダーやエアロの製作、自作パソコン,サーバー関係、自作にこだわったサイトです。

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SERVER 04
From September, 2009 to April, 2010.

PC用サイトはこちら
Vista64bit が遅いと憤っていたSERVER03ですが、エクスプローラやアプリを開いたりしていると、起動後10分くらい経つと待たされる事が多く、何かの処理を待ってタイムアウトしている事がわかってきました。
こういう場合は通常、エラーログに何か挙がってくるのですが、「予期しないシャットダウン」のみで原因がいまいちわからない状況が続いていました。比較的多いのが夜間に「勝手に再起動」していることです。

冷静に考えてみて、すべての事象があてはまるのはもう「熱暴走」しかありませんね。

冷却用のファンは必要以上に取付けたつもりでしたが、ケース内のエアフロー(空気の流れ)設計はそこそこに、とりあえずファンを取付けただけ・・・でした。
そこで、メーカー製のサーバ機の構造を勉強しようと、DELLとHPのサーバの抜け殻を中古で購入しました。
両社に言えることは、CPUに1基づつ、メモリにも1基ファンがあり、すべての風が前から後に一直線で抜けていく構造でした。しかもケース専用のモールド成型の風導があり、かなり効率が良さそうでした。
現状のSERVER03にアルミの板金で風導を作ろうかとも思いましたが、同じ構造にするには、ケースの奥行きが足りなさ過ぎました。
そこで、風導のつくりがしっかりしているDELLのサーバ機をSERVER04として復活させることにしました。

DELL PowerEdge2900内部エアフロー
イメージ01

PowerEdge2900というラック型のサーバ機だったのですが、さすがに私の自宅にはラックはありません。
先見の明があったのかはわかりませんが、PowerEdge1900というタワー型の抜け殻も以前購入していました。
当然PE2900のほうが新型なのですが、このマザーボードはSAS仕様で、私が使いたいSATAのポートが2つしかありません。。PE1900には6ポートあるので、PE1900をベースにしました。

DELL PowerEdge2900 ラック型
イメージ02

DELL PowerEdge1900 タワー型

イメージ03


PE1900にはとりあえず低クロックのデュアルコアCPUが1個付いているので、それに余っていたメモリとHDDを追加して、購入してから初めて火を入れました。

ブヴァァァ〜〜〜!!!

超爆音です!その時は21時くらいだったのですが、近所迷惑を考えてしまうほどの爆音でした。。
これは自宅では使っていられない。。しかもDELLのファンはDELL独自形状のコネクタを使っているため、市販品では代替品が無いことは過去の経験から知っていたのですが、それでもネットで調べてみました。
出てくるのはやはり「どうしようもない」という検索結果ばかりでした。。
翌日、90cmファンを6個買い込んできました。マザーボード上のファンコネクタには差せないので、システム電源から直接引っ張る方式に変えます。これは会社のDELLパソコンで何度もやっているので実証済みです。で、交換した結果が↓

イメージ04

48mm厚のファンは一般向けでは市販されていないので25mm厚のものをジャケットフレームに固定。
少々心もとないですが、取付けさえ出切れば動く事はないのでヨシとします。
換装が終わってやっと再点火!

ブヴァァァ〜〜〜! ファォォォ・・・

起動時にシステム電源がフル稼働して、すぐに低回転になり、実用に耐えうる音量になりました。
以前のSERVER03よりも静かかもしれません。
無事にBIOSやオンボードVIDEO等のPOST画面が表示されました。純正ファンを使用していないので、最終的な画面で「システムファンが見つかりません」的なメッセージが表示されますが、F1キーを押して回避できます。これも会社のDELL機で経験済みです。

システムが問題なく起動することがわかったので、CPUをクアッドコアのE5345×2個に交換して、メモリを12GB分載せてOSのインストールを始めます。当然SERVER03で使用しているVista64bitです。
まだSERVER03は生きていますが、ネットにはつなげていないのでちょっとの間、ライセンスがダブりますが許してもらいましょうw
CPUクロック、メモリ量も認識して順調に起動していきましたが、POST画面最終で・・・

「Unsupported CPU combination. System halted!」

ネットで開いたマニュアルによると「2つの違うタイプのマイクロプロセッサが取り付けられています。」とのこと。。
むぅ・・・余っていたE5345の2個はレビジョンが違うタイプだったか!?余剰購入して使用していないCPUだったので確証が持てず・・・仕方ないので問題切り分けのためにSERVER03からX5355×2個を外してSERVER04に実装。

「Unsupported CPU combination. System halted!」

「うん!マザーのBIOSが古いんだろう!」ということでDELLサイトから最新のBIOSをダウンロードしました。
それとサーバ機種にありがちなマザーボードのファームウェアのBMCファイルも最新をダウンロードしました。
ところがBIOSの更新はOS上から行うexe形式のファイル。。焦っている時の英文サイトは間違いの元です。。
ここでまた正常起動した元々のE5110に付け替えてOSのインストール。BIOSの更新作業完了。
BMCの更新を行おうと思ったら、今度のファイルはDOS起動ディスクからの更新ファイル。。
VISTAで起動ディスク作って必要ファイルをコピーして、FDD取付けてBMC更新作業終了!
これで新しいCPUを認識するハズだ・・・ X5355×2個に換装してSERVER04再々点火!

「Unsupported CPU combination. System halted!」

殺!殺!殺! ハンマー探しに行きかけたw
BIOSの設定画面にもそれらしい項目は見当たらず。。(この件についてご存知の方いらしたら教えて下さい)
で、PE1900のマザーを諦めました。。
新型のPE2900なら問題なく認識するハズなので、マザーを交換することにしました。つまり2コイチですね。

DELL PowerEdge1900 内部イメージ05

DELL PowerEdge2900 内部
イメージ06

PE2900とPE1900の一番の違いは、システム電源でした。
双方見比べて、一瞬無理か?と思いましたが、マザー自体の設計は同じで電源コネクタ等の位置も変わらないようなので、電源コネクタは問題なく届きそうです。
マザーボード他、すべての部品が仕組みさえわかれば簡単に交換できます。
サクっと2コイチの、PE1900の皮を被ったPE2900が完成しました。

X5355×2個を取付けて起動!

見事にBIOSをクリアしてF1キーを要求してきました!ちょっと涙出ました。。
もうこのまま順調に終わらせて!と願いつつVista64bit をインストール。これも問題なくクリアして環境設定を
ある程度終わらせて、次はSATAコントロールカードの追加です。
PE2900のマザーにはSATAポートが2つしか無いため、SERVER03で使用していた6台のHDDには足りないためです。偶然、手持ちであった2枚の玄人志向の2ポートのカードを追加することに決定。
1枚取付けてOS起動後にドライバあてて無事認識。2枚目を取付けて起動・・・おや?BIOSで認識してない。
1枚目のカードのSilicon社製BIOSは立ち上がるけど、2枚目のヤツは立ち上がらない・・・OSが起動してもデバイスとして認識されてない・・・う〜ん、、IRCのバッティング?BIOSのデバイス読み込みメモリ量をオーバーしてる?マザーのBIOSで起動するデバイスを減らしてみても認識せず・・・
玄人志向のサポートBBSを調べること数分・・・見つけました。
「2枚以上のSATAコントロールカードを取付けると1枚目以降は認識しない。Silicon社のそういう仕様です」
的な記述が。。。んなバカな。。困った。。。非常に困った。。。
何が困るかというと、テラタワーSATA RAIDの外付けHDDも他のカードと同じSilicon社の石を使ってるんです。。
つまりSilicon社製のチップを使ったコントローラカードは、テラタワー以外には使えないということです。
それなら・・・Silicon社以外の石を使っているカードにすればいいという結論で、これまた未使用のまま眠っていたNECのサーバ機に付いていたPromise社の SuperTrak EX4350という 4ポートのSATA RAIDカードを掘り出してきましたw

PCI-E拡張スロット部イメージ07

内部全体イメージ08

もう問題は起きないだろうと確信し、OSの入れなおしから再スタート。
テラタワーのSATAコントロールカードを取付けOSインストール時にドライバを当てて、OSのインストール終了。
その後環境設定後に、SuperTrak EX4350を取付けて、最新のBIOSとドライバーを入れて追加作業終了で再起動。ふぅ、ちゃんと2つのカードのBIOSが立ち上がりました。
SuperTrak EX4350に1TBのHDD4台をつなぎ、RAID0の4TBのアレイをつくり、そこに1TBのHDD4台分のデータを移動して、マザーの2ポートSATAに起動HDD以外の1台を接続して、元々の6台構成になりました。


イメージ09

CPU:Intel Xeon X5355×2(Quad Dual 8CPU)
M/B:DELL製 PowerEdge2900(Intel 5000X)
メモリ:FB DIMM 1GB×12 12GB
HDD:1TB×6=6TB
    (内4台はSuperTrak EX4350によるRAID0)
外部ストレージ:EX35PM8B-PE HDD:1TB×8=8TB
          (テラタワーSATA RAID)
電源:DELL純正 930W×1基
ケース:PowerEdge1900タワー型
OS:Windows Vista Ultimate 64bit


今回はPCメーカ製のM/Bということもあり、詳細な仕様が公開されておらず、いつも以上に長く険しい道のりでした。
今後の改善策は、オンボードビデオがATI ES1000 という代物で16MBのRAMしか無いので画面がチラつく事です。
PCI-Xという中途半端なポートしか空きが無いので、そこに合うグラフィックカードを探してみます。
とりあえず完成から1週間経ちますが、SERVER03とは全く比べ物にならないほど快適に連続稼動しています。

SERVER04こそ本命といったところでしょうか。以上、長くなりましたがSERVER04製作記でした。

▲2009,09,15


PCI-Xスロット用のグラフィックカードを探し出しました。
なかなか無いものですね。というか現存して購入できるカードは1種類しかありませんでした。。

Matrox Parhelia PCI 256MB PCI-X対応
イメージ10

今の時代に256MB・・・? まぁ、ゲームはまったくしないのでこれでも十分ですが・・・
早速、Matroxのサイトから最新ドライバをダウンロードして、カードの取付け。
前回のSATAコントロールカードの失敗もあるので、少し緊張して電源ON・・・
何事もなかったかのように「DELL」のロゴが表示されましたw
VISTAが起動してドライバを当てて無事にインストール終了。

エクスプローラーを立ち上げて、フォルダツリーウィンドウのスライダー部分を直接クリックしてツリーを高速移動させてみます。今までは表示がついて来れないのか、フォルダのアイコン等が線状になりバグっていました。今回は・・・
普通に表示されました。ビデオを再生しても引っ掛かるような挙動もなく普通に表示されました。
画面のチラつきも皆無です。さすが16倍のメモリ量・・・だけではないのでしょうが、グラフィックカードを交換した効果を久々に実感できました。元々がサーバ用のコンソール画面に情報表示さえできればいいような貧弱なオンボードチップだった事もありますが、もう少しマシなチップに出来なかったんでしょうか。。
なにはともあれ、これでストレスなく画面を見ることができるようになりました。



このマザーボードは業務メインのサーバ機用途です。当然、無駄なサウンド機能は付いていません。
じゃあサウンドカードも追加しよう と探しました。
残っているスロットは、PCIE×4が1スロットと、PCI-Xが1スロットなので、それに合うものを探しました。
PCI-E用は軽く調べて見つけられなかったので諦めました。PCI-XはPCIと相互互換なので、それで探すことにしました。近くのショップに出向いて物色していると、それなりにピンキリでありました。
メイン機は7.1chでYAMAHAのスピーカシステムを組んでいますが、サーバ機にはそこまでは必要ないので、廉価なカードを目標に・・・ と思っていたら↓こんなのを見つけました。

USBサウンドアダプタ 『AREA 響音4』
イメージ11

内部にサウンドカードを取り付ける事なく、それと同じ機能を得られるUSBポート専用のサウンドアダプターです。
取説によると接続するUSBポートは固定しないといけないようなので(ポートを替える毎にドライバを入れる必要がある)
ほとんど使用しない背面のポートに接続しました。
ドライバを入れ終わると、音響やリスニングポイントといった設定ができます。それなりに本格的です。

サーバー機に関して言えば「音が鳴ればいい」程度なので、これでも十分すぎるほどです。

SERVER04はこれで完成となりました。VISTA-64bitも問題なく稼動しているので、当分の間はシステムアップする必要もないかと思います。以上、SERVER04製作記でした。

▲2009,09,26


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