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Refined MR2 -自作サーバー07-

Refined MR2管理者の自宅の自作サーバー07 解説です。N3700-ITXによる省電力自作サーバーです。

Refined MR2管理者の自宅の自作サーバー07 解説です。N3700-ITXによる省電力自作サーバーです。

SERVER 07

PC用サイトはこちら
SERVER06が稼動してから約2年経ちますが、使用中の不具合が散見されていました。
YOUTUBEなどの映像を見ているとフリーズ。ブラウザのタブを20枚程開くとフリーズ。
無理をさせないように気を遣っていましたが、何より許せないのが
消費電力66W!
SUPERMICROから省電力の新しいサーバーマザーが発売される事をずっと待っていました。
そんな時にASRockから省電力マザーが発売されたとの情報を得たので調べてみました。
調べるほどに欲しくなる魅惑のマザーでした・・・
サーバー機のマザーはSUPERMICROと頑なだったのに・・・買ってしまいました。。  


イメージ01

・ASRock N3700-ITX
 超省電力統合型CPUのPentium N3700を搭載。
 メモリは最大16GB。(N3700の公称仕様は8GB)
 他と違うのがSATAポートを4基備えている点です。
 ASRockは変態マザーをつくる事で有名なので。。

 実はSUPERMICROからもN3700マザーは
 発売されていますが、公称仕様通りでメモリ8GB、
 SATAx2です。
 サーバー用としては使えない子になってます。。


イメージ02

今回は起動ドライブにSSDを採用。
SanDiskのExtreme PRO SDSSDXPS-240G-J25
サーバー用途にSSDはいかがなものか?と思いましたが、昨今のSSDの進化の程を確認する意味も込めて採用しました。
再起動はWindows Updateの時くらいですが起動が早いのは嬉しい事なので。


イメージ03

メモリは積めるだけ積みましょう。
TranscendのTS1600KWSH-16GB 8GBx2枚です。
ノート用メモリ規格ですね。


イメージ04

組み付け自体はマザーの入れ替えだけなので大して難しくはないのですが、掃除が大変でした。。
画像はすべてのケーブルを繋げた最終版ですが、OSインストール時にはSSDとDVDのみの接続です。

OSはWindows7です。大変でした。。
このBraswellという新しいCPUは大胆な仕様変更があり、USB2.0コントローラーを搭載しておらず、USB3.0コントローラーのみ実装されています。
USB2.0機器の制御はUSB3.0コントローラーが行います。
Windows7インストールディスクにはUSB2.0までのドライバしか組み込まれていないので、USB3.0コントローラーを動作させる事が出来ません。
結果、マウスとキーボードが認識されずにインストール作業を進められない事態に陥ります。
Win7のインストーラーが立ち上がった瞬間にUSBキーボードとマウスを見失ってしまいます。。

PS/2ポートが1個だけ実装されているのでPS2キーボードを挿して進めていくと・・・
OSインストール最終画面の「ユーザー名を入力してください」まで来た所でキーボードを受け付けなくなりました。。
仕方がないのでUSB3.0ドライバを組み込んだOSインストディスクを作成しましたよ。。
あとになって知ったのですがASRockがWindws 7 USB Patcherという自動化ツールを配布していたようです。
このOSインスト作業で丸半日を費やしました。。
そのあとはSSDお約束の節約設定を行い、全ドライブを接続して必要なソフトをインストール、その後、鬼のWinUpdate 230個を半日(寝てる間)掛かって行いました。


イメージ05

すべて完了してワットチェッカーで計測!
消費電力51W!!
15Wの削減となりました!

15Wx24hx365日=131400Wh=131.4kWh
1kwhの電気代を23円とすると
131.4kWhx23円=
3022円
 
年間で約3000円の節電になりました


イメージ06

SSDを導入したので速度計測もしてみました。
早えぇ。。
セッティング中の再起動が異常に早かったのも納得です。


使用感ですが、SERVER06と比べると格段に向上しました。
当然新しいマザーなので機能が上がってはいますが、それ以上に「安心感」があります。
 
SERVER06(X9SBAA-F)のダメなところを挙げてみます。
 ・意味不明のフリーズ---映像処理でバグってる?
 ・貧相なグラフィック---グラフィックカード追加。
 ・オーディオ機能無し---USBサウンドアダプター追加。
 ・外部USBポートが2つ---USBハブでタコ足状態。
 ・消費電力66W!---見なかった事にした。
 
SERVER07(N3700-ITX)の良いところを挙げてみます。
 ・SERVER06のダメなところをすべて改善!!
 
追加機器一切無し、マザーボード1枚だけですべてを満足できるサーバーができました。
ただ、気掛かりなのは、サーバー用途としての長時間稼動に耐え得るものか?ということです。
コンシューマー向けマザーボードの耐力を知らないだけかもしれませんが、少なくとも2年くらいはもってもらいたい。
また、起動ドライブにSSDを採用したことも懸念のひとつです。
不安要素はありますが、今回のSERVER07にはそれらの実証実験的な意味も持たせてみます。

 
省電力サーバーの節電化にはまだまだ改良する余地がありそうなので、追ってレポートいたします。
 
以上、SERVER07構築 レポートでした。

▲2016,01,07


2018年2月10日、Windows Update後に再起動を掛けたら起動しない・・・

リセットボタンで3回再起動させるも起動しない・・・、
asrockのロゴすら表示されないので、メモリ挿し直しや1枚挿しにしても反応無し。
マザーが死んだと確信して、中古で同マザーを購入。
交換して電源ON!!

起動しねぇ。。。

余っていた電源つないでみたらあっさり起動。。
ファンは回っていたので「電源じゃないよトラップ」に見事に引っ掛かってしまいました。
自サイトで確認すると電源を新調したのは2010年でした。
(こういう時にサイト公開していると便利です)
そこから8年間流用して使っていたんですね。まぁ8年も頑張ってくれたので良しとしましょう。

イメージ07

間に合わせの電源は80PLUSでもない安物だったので、
今回新たに購入しました。
玄人志向 KRPW-TI500W/94+
80PLUS規格最上級の TITANIUMです。
以前の無印が変換効率80%だったのに対して、今回は90〜94%が保証されている製品です。
これで更なる省エネになりました。


イメージ17

電源入れ替えと同時にディスプレイも更新しました。
メイン機がUltraWide(3440x1440)で、サーバー機がフルHD(1920x1080)なので、サーバーの画面内アイコンが大きく見えていました。
メイン機と同じ、縦1440が欲しいと感じており、WQHD(2560x1440)のディスプレイを新調。
IODATA LCD-MQ271XDB
今回は27インチでメイン機ディスプレイとほぼ同じ高さになりました。
左右のディスプレイで違和感がなくなりました。

今までDVIコネクタだったのですが、新しいディスプレイにはDVIコネクタが無い。。
HDMIとDP(DisplayPort)のみです。
幸い、マザーには両方実装されていたのでDPで接続しました。
が、DPは問題アリの規格のようです・・・
スリープからの復活で、開いていたウィンドウの位置が左上に移動する。。
メイン機で作業していて、サーバーに切り替えた所、その現象に見舞われました。。
調べてみると皆さんも困っているようで対策も多数上がっていました。
私が採用したのはHDMIケーブルも繋ぐ。というもの。
これで「PCは起きてるよ」という信号をディスプレイに送る事が出来、ウィンドウ配置がリセットされる事がなくなりました。
高速だけど困ったコネクタです・・・

以上、サーバー07更新記でした。


▲2018,02,17

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