SERVER06が稼動してから約2年経ちますが、使用中の不具合が散見されていました。
YOUTUBEなどの映像を見ているとフリーズ。ブラウザのタブを20枚程開くとフリーズ。
無理をさせないように気を遣っていましたが、何より許せないのが消費電力66W!
SUPERMICROから省電力の新しいサーバーマザーが発売される事をずっと待っていました。
そんな時にASRockから省電力マザーが発売されたとの情報を得たので調べてみました。
調べるほどに欲しくなる魅惑のマザーでした・・・
サーバー機のマザーはSUPERMICROと頑なだったのに・・・買ってしまいました。。
・ASRock N3700-ITX
超省電力統合型CPUのPentium N3700を搭載。
メモリは最大16GB。(N3700の公称仕様は8GB)
他と違うのがSATAポートを4基備えている点です。
ASRockは変態マザーをつくる事で有名なので。。
実はSUPERMICROからもN3700マザーは
発売されていますが、公称仕様通りでメモリ8GB、
SATAx2です。
サーバー用としては使えない子になってます。。
今回は起動ドライブにSSDを採用。
SanDiskのExtreme PRO SDSSDXPS-240G-J25
サーバー用途にSSDはいかがなものか?と思いましたが、昨今のSSDの進化の程を確認する意味も込めて採用しました。
再起動はWindows Updateの時くらいですが起動が早いのは嬉しい事なので。
メモリは積めるだけ積みましょう。
TranscendのTS1600KWSH-16GB 8GBx2枚です。
ノート用メモリ規格ですね。
組み付け自体はマザーの入れ替えだけなので大して難しくはないのですが、掃除が大変でした。。
画像はすべてのケーブルを繋げた最終版ですが、OSインストール時にはSSDとDVDのみの接続です。
OSはWindows7です。大変でした。。
このBraswellという新しいCPUは大胆な仕様変更があり、USB2.0コントローラーを搭載しておらず、USB3.0コントローラーのみ実装されています。
USB2.0機器の制御はUSB3.0コントローラーが行います。
Windows7インストールディスクにはUSB2.0までのドライバしか組み込まれていないので、USB3.0コントローラーを動作させる事が出来ません。
結果、マウスとキーボードが認識されずにインストール作業を進められない事態に陥ります。
Win7のインストーラーが立ち上がった瞬間にUSBキーボードとマウスを見失ってしまいます。。
PS/2ポートが1個だけ実装されているのでPS2キーボードを挿して進めていくと・・・
OSインストール最終画面の「ユーザー名を入力してください」まで来た所でキーボードを受け付けなくなりました。。
仕方がないのでUSB3.0ドライバを組み込んだOSインストディスクを作成しましたよ。。
あとになって知ったのですがASRockがWindws 7 USB Patcherという自動化ツールを配布していたようです。
このOSインスト作業で丸半日を費やしました。。
そのあとはSSDお約束の節約設定を行い、全ドライブを接続して必要なソフトをインストール、その後、鬼のWinUpdate 230個を半日(寝てる間)掛かって行いました。
すべて完了してワットチェッカーで計測!
消費電力51W!!
15Wの削減となりました!
15Wx24hx365日=131400Wh=131.4kWh
1kwhの電気代を23円とすると
131.4kWhx23円=3022円。
年間で約3000円の節電になりました
SSDを導入したので速度計測もしてみました。
早えぇ。。
セッティング中の再起動が異常に早かったのも納得です。
使用感ですが、SERVER06と比べると格段に向上しました。
当然新しいマザーなので機能が上がってはいますが、それ以上に「安心感」があります。
SERVER06(X9SBAA-F)のダメなところを挙げてみます。
・意味不明のフリーズ---映像処理でバグってる?
・貧相なグラフィック---グラフィックカード追加。
・オーディオ機能無し---USBサウンドアダプター追加。
・外部USBポートが2つ---USBハブでタコ足状態。
・消費電力66W!---見なかった事にした。
SERVER07(N3700-ITX)の良いところを挙げてみます。
・SERVER06のダメなところをすべて改善!!
追加機器一切無し、マザーボード1枚だけですべてを満足できるサーバーができました。
ただ、気掛かりなのは
、サーバー用途としての長時間稼動に耐え得るものか?ということです。
コンシューマー向けマザーボードの耐力を知らないだけかもしれませんが、少なくとも2年くらいはもってもらいたい。
また、起動ドライブにSSDを採用したことも懸念のひとつです。
不安要素はありますが、今回のSERVER07にはそれらの実証実験的な意味も持たせてみます。
省電力サーバーの節電化にはまだまだ改良する余地がありそうなので、追ってレポートいたします。
以上、SERVER07構築 レポートでした。
▲2016,01,07