防災のすすめ。
近年、マグニチュード7以上の巨大地震が頻発しています。
幸い、私が住居を構えているエリアではまだ発生していませんが、いつか必ず来る と思っています。
記憶に新しい熊本地震を機に、防災用品を揃えました。
市販されている防災セットでは、私の環境では不要な物も多いため、必要な物だけを厳選しました。
みなさんの参考になれば幸いです。
非常持出袋
東日本大震災以降続けている事ですが、玄関近くの階段に常備しています。
中には 印鑑、通帳、サイフ、鍵 のみです。
常用するものだけですが、各々を別個に収納していると被災時にすべて回収して逃げ出す事は不可能です。
一箇所にまとめておけば、これだけ持ち出せればとりあえずは安心です。
防災グッズ 防災セット 非常持出セット CS-40
耐火金庫
これは買おう買おうと思っていてやっと購入した品です。
火事でも30分は燃えない事を保証してくれます。
事後、保障書と一緒に送付すれば新品と交換してくれます。
この中には
家の権利書、家の図面類、子供のへその緒、胎毛筆
を入れてあります。
二度と再発行、再生産できない物だけです。
耐火金庫なので屋内保管です。
「金庫」というだけで何万円もするというイメージがあったのですが、このくらいの価格だったので購入しました。
・843℃で30分耐える。
・1093℃の炉内で20分間急加熱し、爆発・破裂しない。
・1年間のメーカー保証と、ライフタイムワランティ制度(火災後に同等品との無償交換を保証)
という事なので、保証内容以上の火事には保証がありませんが、無いよりは断然あったほうが良いです。
家の権利書のコピー、火災保険証書のコピー、免許証のコピー
保険証のコピー、印鑑証明のコピー、マイナンバーのコピー
書類関係はすべてコピーです。
原本は金庫やサイフにありますが、被災時に紛失する
可能性もある為、コピーを収納しておきます。
家の権利書以外はコピーでも通用します。
(被災時特例によります)
筆記用具。
炊き出しの場所や時間、伝言などで必要になります。
紙と鉛筆って意外と無かったりしますよね。
砂衛生用品。
マスク、絆創膏、ウェットティッシュ、消毒液(大人用と子供用)
水のいらないシャンプー、包帯、生理用品
消毒液は薬剤師在中の薬局で購入してください。
擦り傷程度のケガであれば消毒液で何とかなりますが、それ以上の傷は混雑が予想される病院しかありません。
治療行為は素人にはどうする事もできません。
何日もお風呂に入れない可能性もあるので、水のいらないシャンプーと体拭き用のウェットティッシュは必須です。
ウェットティッシュはノンアルコールのおしり拭きが良いです。
懐中電灯、ラジオ、電池、ライター、小銭(電話用)
携帯電話のアドレス帳を印刷した紙
電灯とラジオが手巻き式で一体になった物もありますが、被災者の体験談で、あまり使い物にならなかった。
とあったので別々に準備しました。(元から持っていた物です)
スマホのアドレス帳を印刷した紙は必要だと思います。
スマホの電池が切れると知人の連絡先が分からないからです。
手袋(軍手)、ポリ袋、ガムテープ
手袋は重宝します。ガレキの除去や運搬など。
子供用の軍手もあると安心です。
ポリ袋はゴミはもちろん飲料水や防寒など利用方法は様々です。
ガムテープは仮固定や止血、伝言板などに使えます。
ぞうきん(タオル)、レインコート、靴下、下着
靴下や下着の替えは必要ですね。
タオルや雑巾も何かと必要になります。
レインコートは雨の時の必需品ですが、雨の時に外での活動はしたくないものです。
使わない事を祈ります。
非常持出袋-大は、以前作った
「非常食備蓄用断熱化物置」に収納しました。
この物置には動体センサー付きLED電灯を付けてありますが、それがLEDランタンとしても機能します。
ここには保存食と保存水も収納してあります。
この物置には実は鍵を掛けていなかったのですが、今回重要な品物を入れる事にしたので施錠しました。
「鍵」は非常時の管理が大変なんですよね・・・
以下は屋外の物置に収納してある防災用品です。
寝袋
これも避難生活には欠かせない物です。
画像は自宅ベッドでテストした時のものです。
室内温度10度の日にテストしています。
(保険で布団と毛布をすぐ被せられるようにしてあります)
横幅75cmは若干窮屈でしたが、意外と暖かく朝まで寝ることができました。
朝方5時頃に目が覚めたのですが、少し冷える感じはありましたが布団を掛ける程でもなかったです。
購入したのはコレです。
-10度を謳っていますが、さすがにそれは無理です。
インナーブランケットか毛布は必要です。
2連結ができるので、子供と3人で寝る事を想定して2個セットで購入しました。
丸めて収納袋に入れるのは結構大変でした。
かなり力を入れて小さく丸めないと入りません。。
2個あるとそこそこ大きいですが、玄関横の物置に収納しました。
恐らくもっと高断熱で暖かい物もあるとい思いますが、非常時用なので最安の物で十分です。
発電機
必須ではありませんが、あると何かと重宝します。
スマホの充電と暖房器具です。
これがある為、私の避難グッズにはスマホ用のバッテリーが無いんです。
電気さえあれば、ある程度の事はできてしまいます。
ポイントも結構付くようなのであえて掲載します。
未開封品 HONDA ホンダ ポータブル発電機 エネポ EU9iGB カセットガス 【全国送料無料!!】
長期保管の効くカセットボンベを燃料とする発電機エネポです。
ボンベ2本で定格出力2時間ですが、被災時の電気は重宝します。
被災時のガソリンは購入すること自体が困難です。
カセットボンベも同様に困難ですが、ガソリンと違って長期保管もできる為、
防災用品としては最良の発電機だと思います。
被災時でも絶対に電気が必要な方・・・には必須です。
キーボックス
震災時には、鍵の入った非常持出袋を持ち出せない
可能性もあります。
1階部分が潰れて2階の窓から逃げ出した場合など・・・
屋外にスペアキーを保管しておきます。
暗証番号で開くキーボックスです。
鍵以外も入れられるよう、大きい物にしました。
ノムラテック 鍵の収納BOX キーストックBIG NS-1264
防災用品、防災グッズを揃える上で重要な事は、
どのような避難生活を想定するか?
だと思います。
私の場合は 1ヶ月の車中泊 を想定しています。嫁の車がノアなので親子3人で寝ることが出来ます。
たとえ家が壊れなかったとしても1ヶ月は大きな余震が続き、とても家の中では寝られません。
1ヶ月間、車中泊をするという想定の基に必要な防災用品を揃えました。
「避難所に行く」想定であれば、私が紹介した物の半分で済むかもしれません。
「最新の耐震住宅、マンション」であれば、食と排泄関連だけで済むかもしれません。
被災者の状況や考え方は様々だと思います。
自分に合った防災用品を備えてください。
ひとつ言いたいことは、このサイトを見た方はすぐ購入してください。
地震がいつ来るかわからないということもありますが、地震が来てからでは買えないからです。
品切れ状態になり、購入できるものは詐欺まがいの高い物ばかり・・・
この色で挙げた防災グッズを「チェックリスト」にしてみましたので必要な方は印刷してご活用ください。
以上、防災用品レポートでした。
▲2016,12,17
本日9月1日は「防災の日」でした。
私が住む地域でも「防災訓練」が実施されました。
今年度から私は自治会の『班長』を拝命いたしまして、防災訓練に参加してきました。
参加者(避難者)の人数確認、小学校までの避難経路確認、井戸水の確認、怪我人の応急手当方法、備蓄物資の総確認、炊き出し 等を行ってきました。
それを機に、自宅の防災用品も見直しを行いました。
まず、備蓄食料と水は2015年6月に5年保存のものを購入していますが、期限まであと1年ということが分かりました。
意外にも早い気がしていますが、このまま期限切れにさせてしまうのはもったいないので、キャンプや日常食として消費していこうと思います。
ガソリン発電機
自治会の倉庫に非常時用のガソリン発電機が2台あるのですが、試運転をしたら掛かったんです。
前に始動させたのは同じく1年前の防災訓練時。タンクには若干のガソリンが残っていました。
「掛からないんじゃないかなぁ・・・」と思っていたら快調に始動しました。
ガソリンは1年も保存できない。と思っていましたが、意外にも使える物だと認識しました。
確かにタンクのフタを空けたら、明らかに普通のガソリンの臭いではありませんでしたが・・・
ガソリンを使い切って適切に保管すれば問題なく使えるということが分かりました。
私が所有しているenepoは、長期保管できるカセットガスが燃料という強みはあるのですが、稼働時間が2時間弱という欠点もあります。
ガソリン発電機は、10時間は優に使えるので、1台購入しようかなと考えています。
防災用品は揃えてしまうと忘れてしまいがちですが、年に1度くらいは見直したほうが良いですね。
ちなみにこのサイトのリンク切れを起こしていたアイテムも、すべて貼り直しておきました。
以上、防災用品の見直し レポートでした。
▲2019,09,01
令和元年 9月9日に関東を直撃した台風15号、最低気圧が 955hPaでしたが、暴風が絶えず家を揺さぶっていました。
自宅は内外装ともリフォームされていますが、中身は築30年の古い家です。
なおかつ骨材や強度に安全という保証が無いので、一晩中眠れませんでした。
10月12日、最低気圧 915hPaというとんでもない台風19号が関東への直撃コースへ入りました。
950hPa以下の台風は過去に経験したことがありません。
「今回はちょっとヤバいんじゃないか?」と不安に掻き立てられました。
「避難所に行こう」と決心しました。
前日嫁に伝えて避難所への準備を行いました。
今回、初の避難所の様子をレポートします。
13時頃に避難所として開設されていた公民館に行きました。
自宅から近い小学校に行くつもりでしたが、その時点ではまだ開設されていませんでした。
公民館に電話をして確認したところ、布団も食事も何もない。場所を提供するだけ。とのことでした。
駐車場はあるので車で来てもらって構わない。とのこと。
通された部屋には既に5人避難していました。
自治会に入っているので見知った顔でした。
避難所セットです。
キャンプで使用しているウレタンマット、毛布一式、嫁が作ってくれた晩御飯のお弁当や飲み物、子供のリュックにはお菓子とゲーム機、嫁のバッグには子供の薬や保険証、私のバッグにはモバイルバッテリーとタバコ。
18時頃には総勢15人ほどになりました。
テレビがあったので情報収集には事欠きませんでした。
20時〜21時が暴風のピークでした。
この公民館は鉄筋コンクリート造だったのですが、改めてその強度に感心しました。
凄まじい暴風の音は聞こえるのに、まったく揺れない。
「次の家は絶対に鉄筋コンクリートだ!」と心の中で誓いました。
22時頃に全くの無風となり、雨も止みました。
台風の目か?と思いましたが、テレビ情報では過ぎ去った様子・・・
2組ほど避難所を出ていったので、うちの家族も避難所をあとにしました。
今回実際に避難所に行った事で色々と勉強になりました。
1.何処に避難すれば良いのかわかりにくい。
市の防災メールで「午前6時から何処何処の公民館が避難所として開設されました」と、来たのですが、ウチは小学校の方が全然近いのでそちらを希望していました。
市のサイトでは広域避難所指定にあるものの、開設しているかわからない。
市役所に電話をして確認したところ、その時点ではまだ開設されていませんでした。
公民館のキャパを上回った時点で開設されるようです。
当日も16時に小、中学校が開設されていました。
私が避難した公民館は30人くらいが定員といった感じでした。
2.避難所セットが多すぎた。
これは何があるかわからない為、過剰となりました。
一晩だけの避難を想定していましたが、予備のペットボトル飲料などは不要でした。
公民館に自販機もありました。。
毛布は数枚でしたが公民館にありました。が、これは持っていった方が良さそうです。
お年寄り優先なので足りない可能性が高いです。
ウレタンマットは大きいですが必須でした。ファミリースペースを確保する意味もありました。
今回停電は無かったのですが、モバイルバッテリーはあった方が良いです。
頻繁にスマホに警報通知が来るおかげで、使わずともバッテリーを消耗していきます。
3.超絶ヒマです。
避難所に行く際立ち寄ったコンビニで雑誌を買っていきましたが、あって良かったです。
子供はゲーム機や本を持って行きましたが、のちに飽きて「つまんない」の連呼でした。
寝ようと思っても灯りが点いているのでまぶしく・・・次回までにアイマスク購入します。
公民館の設備や対応は各々違うと思いますが、実際に避難してみることをお勧めします。
それで必要な物が自ずとわかるかと思います。
19号の被害についてはメディアが報道しているので語りませんが、ウチの避難の目安としては上陸時 最低気圧 960hPa 以下としたいと思います。
15号は955hPaでしたが強い暴風が長く続き、19号は945hPaでしたが暴風は大した事がありませんでした。
実際に気圧だけでは暴風の強弱が判断できません。
今後は960hPa以下の場合には避難をしようと思います。
以上、避難所 レポートでした。
▲2019,10,14